※記事内の風速表示値は、毎秒値です!
①1月14日9時の天気図 気象庁HPより引用
②1月14日9時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
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③1月14日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
1月14日成人の日は、低気圧が急速に発達しながら本州の南海上を北東へ進みました。
このため、東北地方以南の各地では、太平洋側を中心に沿岸部中心に非常に強い風や大雨、内陸部を中心に大雪に見舞われて、東京や横浜などの首都圏でも大雪となりました。
14日15時までの24時間に、群馬県草津や長野県菅平では40cm以上もの新雪が降り積もりましたし、河口湖で36cm、横浜で13cm 東京で8cm 千葉でも5cmの積雪を観測しました。
昨日夜までの予報では、東京や横浜 千葉など、関東地方の南部沿岸部では、14日は雪が混じる時間帯があるものの、大方雨で推移し、積雪には至らずとのことでして、事実、14日見計からも関東地方の広範囲で降り出しは雨でした。ですが、14日9時頃から東京や横浜でも雪が混じり始め、昼前には一時横なぐりの強い降雪となって、瞬く間に積雪となってしまいました。
羽田空港では、一時滑走路が閉鎖となりましたし、14日昼からは、首都圏のJR各線や高速道路などに不通区間が生じたりと、交通網が大混乱となりました。
予報では雨が主体だったためでしょうか?タイヤチェーンなどの雪道用装備をしていなかった車が多かった様に思われ、14日夕方、筆者自身自宅へ帰宅直前で、自宅近くの坂道途中でスリップしてしまう車が見られました(運転している方にはお気の毒ですが、済みません!!)
このように、首都圏などで、なぜ、急に雪に変わったか?ですが、引用図①②より、14日9時現在、本州の南海上にある低気圧の北西~西側上空2000mから3000m付近には反時計回りの気流となっていますが、これは、急速に発達中の低気圧の周辺部上空に見られる典型的なものです。
さて、14日9時現在、勝浦や静岡上空2000m付近では風速が10m以上と強めであるものの南東の風向となっていて、引用図にはありませんが、14日9時の茨城県館野の上空1500mの気温は-1・3℃と、東京付近へ積雪をもたらす(積雪となるには-4℃以下)には下層の寒気は少々力不足です。
が、3時間後の14日12時には(この頃から首都圏のあちこちで積雪を観測し始めましたが)、本州南海上に低気圧の移動に対応して、低気圧の北西~西側の反時計回りの気流の部分も東へと移動し、静岡では中部山岳の影響を受けてでしょうか、東北東風となり、これに対応するかのごとく、関東地方の勝浦や水戸でも上空2000m付近で東風となり、風速も10m以上と強まり、更に、勝浦や水戸の上空1000m付近では北東風が10m以上と強まってきました。
この、静岡での上空2000mの風向が東北東に変化したことで、勝浦や水戸の上空2000m付近の風向が東風への変化により、関東の北~北東側に広がっていた下層(上空2000m以下)の冷気を東~北東風として関東平野に呼び込むような形となり、首都圏に降雪をもたらすようになった(この結果、関東平野の地表付近では、沿岸部で北東風が、内陸部で北より風となり、双方の気流が収束した関東南部で気温が低下して急に大雪になった と私は考えます!
14日の東京都内での混乱の様子、痛み入ります。先生様はいかがでしたでしょうか?
京都市内中心部は雨で、時より雪が混じる程度ですみました。
本年も5月、講座の件、楽しむにしております。遠路でございますが宜しくお願い致します。
東京都内はみるみるうちに降雪となり、瞬く間の積雪となりました。私の自宅の東京都渋谷区内では、積雪が10cm以上と、久々の大雪となり、自宅前を雪かきせざるを得ませんでしたね。
この大雪、本記事内で言い尽くせなかったことですが、関東平野の地形的特性と、南海上の低気圧の急激発達がコラボしたものと言えそうで、仮に、関東平野が、東側に山地があった地形であれば、こんな大雪に急変することは無かったであろうと確信しています。現に、関東地方でも、東側に山地がある、神奈川県南西部等では、みぞれが主体で平地では、殆ど積雪にはならなかった様子です。
5月の講座の県、またまた、お招きいただき有り難うございます!私自身、今から、生徒さんたちと再びお会いできることを楽しみにしております!