引用図は10月1日21時の天気図です。気象庁HPより引用。
今日10月1日は、関東以西の太平洋側では、昨日夕方の予想よりもだいぶ早めに雨が降り出し。東京では昼前から傘が必要な天気となってしまいました。
当初、昨日夕方の1日の天気予報では、東京あたりで、雨の降りだしが夜遅くになってからということでしたが・・・、今日は傘を持ってなくて、困惑された方々も多いのではないでしょうか?
ただ、このようなことは、気象予報の有力な参考材料のひとつである、気象庁発表の数値予報というものが、現状、多少の誤差をもとなわざるを得ない、まだ、100%正確なものではないからです。
予報が外れると、この、気象庁発表の数値予報が間違いだから、とか、表現していなかったことだ と 傍から聞いて見苦しい弁解をする気象キャスターの方がおりますが、言語道断ですよね。気象予報というものは、気象庁発表の数値予想データを参考にしつつ、その数値予想データを、実況と照らし合わせて、補正していくことが重要なのですから。
引用図は、左側が10月1日3時の日本付近赤外雲画像図と、右側が10月1日6時の日本付近赤外雲画像図です。ともに気象庁HPより引用です。
引用図より、1日の3時には、朝鮮半島に、すでに上空の気圧の谷に伴う雲(お椀を逆さにかぶせたような形の雲)が見えて、本州の西半分は、当該気圧に谷に伴う雲の覆われています。本州の西半分は、いわば、雲がまとまって低気圧が発生・発達し易い場といえますが、四国沖にひときわ輝く雲の集団があります。この部分は、将来、低気圧が発生いうる場所といえます。引用図にはありませんが、3時の天気図では、当該雲の集団部分で、前線が蛇行し始め、低気圧発生の兆候がありますね。
さらに1日9時になると、上空気圧の谷に伴う雲の集団は、東に移動しながら更に広がってきました。四国沖の発達した雲の集団も更に、その範囲が広がってることが判ります。
昨日の段階では、数値予想図上では、前記した気圧の谷の接近や、これに伴う四国沖での雲のまとまりは、1日朝の段階では予想されていませんでしたから、予想よりも、実況(実際の天候)は早めに悪化していると読み取れて、当然、雨の降り出しも早まるといえるわけです。
よって、天気予報は、実況が大事。このことは、私の気象の恩師の一人である、である東修造先生(元海洋気象情報取締役予報部長)が繰り返しおっしゃられたことですが、私の座右の銘としていることです。
いよいよ今週末に試験の結果が来るのでビクビクしております。
もし、予報士になれましたら、なれなくても。。。
実況が大事!!を肝に命じて勉学に勤しみたいと思います。
なるほど、今週の金曜日ですが。発表は。
合格されることを私も祈っていますよ。