カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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水蒸気雲画像でわかる低気圧発生地域や発達程度

2013-12-16 23:50:42 | インポート

①12月16日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②12月16日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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16日は、北日本や東日本中心に冬型気圧配置が続きましたが、この冬型気圧配置、明日17日以降、一旦、西から次第に緩んできそうです。

冬型気圧配置時に、南西諸島方面で雲が湧き上がり、降水を観測するようになりますと、冬型気圧配置は次第に緩んで、南西諸島付近で低気圧が発生する兆しがあります。この 南西諸島付近で発生する低気圧が、本州の南海上や南岸を北東や東よりに進んで、冬型気圧配置で好天が続いていた、関東以西の太平洋側を中心に、雨や雪をもたらす、南岸低気圧 と呼ばれる低気圧です。

では、この南岸低気圧が何処に発生するか?ですが、

雲画像(水蒸気画像が一番はっきり映し出されます。)で、お椀をかぶせたような ⌒型になっている画像域の 左端に当たる箇所が、日本列島周辺では、

ⅰ:南西諸島から九州の南海上  

ⅱ:四国沖~紀伊半島沖~東海道沖

ⅲ:日本海西部

ⅰ、ⅱ、ⅲのいずれかの気温のコントラストが大きくなっている箇所

となりますが、

当該、お椀をかぶせたような ⌒型がより広範囲におよび、⌒型がより深まるほど、発生する低気圧は、より発達するという特性があります。(筆者調べ)

引用図①②より、南西諸島近海にある前線があり、前線上に低気圧が発声する兆しがありますが、同時刻の水蒸気雲画像図より、この前線に対応する画像域は A となり、お椀をかぶせたような ⌒型は、あまり深くなく、範囲も九州の南海上とまりとなっているのに対し、引用図②で、中国大陸東岸と中国大陸にあるB Cの方が、お椀をかぶせたような ⌒型の画像域が日本海方面まで広範囲におよび、⌒型は Aよりも深まっている様子が解ります。

③12月18日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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引用図③より、今後、明日17日以降、引用図①での、南西諸島付近にある前線上に低気圧が発生して、18日9時には、九州の南へ進んでくる予想ですが、前記した、水蒸気画像上のB、Cの画像行きの動向にも注目!今後、B Cの画像域が日本海に差し掛かると、日本海西部あたりに新たに低気圧が発生すると、私は見ています。そして、この低気圧こそ、日本海で発達するシナリオを取りそうですね。


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