カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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台風18号が不気味な動き!大陸からの偏西風帯谷にも注目!

2014-10-04 23:41:43 | 日記

➀10月4日21時の天気図 気象庁HPより引用

②10月4日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版)気象庁HPより引用・加工 ③10月4日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版)気象庁HPより引用・加工 4日21時現在、大型で非常に強い勢力の台風18号が不気味な動きをしています。 引用図➀②より、font color="red">台風18号を取り巻く水蒸気画像上では、おおむね北東方向に帯状な白い画像域が延びています。こういった画像域は、台風の中心付近で吹き上がった気流が、上空の気流に合流して、さらに、当該上空の気流の風向に沿って吹いている状態であり、台風は、当該、水蒸気画像上の帯状に白く輝く画像域の走向の進路を取るものです。 更に、引用図②より、大陸からは、上空3000㍍付近の帯状に分布する上昇流域(偏西風帯※上空5500m付近 の谷の進行方向前側に分布するものです。)が現れ、引用図③➁と時系列で、当該、上空3000㍍付近の帯状に分布する上昇流域をみると、台風18号に接近してきております。 大陸から上空3000㍍付近の帯状に分布する上昇流域(偏西風帯※上空5500m付近 の谷の進行方向前側に分布するもの)が台風に向かって進んできて、台風と合流する形になると、当該台風に、上空3000㍍付近の上昇流が加わる形となりますので、台風自体衰えにくくなり、場合によっては、発達することもあります。また、台風の進行方向左側では、上空3000㍍付近に下降流が卓越するようになり、下層から地表付近では、相対的に温位の低い気流が流れ込んで、広範囲に強い風が吹きやすく、とりわけ、山越え颪風が発生・発達しやすい場となります。 こういった状況下の台風は、台風の進行方向左右方向広範囲で強風となりやすく、台風の進行方向左側も最大風速を観測することもありますから、油断なりませんね。 台風18号が本州に向かって北上することで、5日は、関東以西の各地では、雨脚が強まりやすく、西から、次第に風雨が強まってきます。大雨災害もさることながら、関東以西の各地では、広範囲にわたって、風が次第に強まってきそうですから、前記のことを踏まえて、風に対しても、充分に警戒してください!!