カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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10月では観測初猛暑日! 新潟県糸魚川で35・1℃!

2013-10-09 23:02:15 | インポート

①10月9日12時の天気図 気象庁HPより引用

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②10月9日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用

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③10月9日21時までの全国各観測地点最高気温分布図 気象庁HPより引用

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台風24号は、9日9時に山陰沖で温帯低気圧に変わりました。

が、もともと、本州には、夏の太平洋高気圧からの暖気が入り込んでいたところへ、この台風が本州へ持ち込んだ暖気が、中部山岳などの本州の脊梁山脈で山越えのフェーン現象を引き起こした影響で、西日本では、近畿中部~北部 四国東部、九州東部や南部、東日本では、北陸地方や関東内陸部を中心に気温が上昇しました。

特に、新潟県西部の糸魚川では、最高気温が35・1℃を観測して、全国で、10月になってから観測初めて以来の初の猛暑日を観測しました。

引用図②③より、

◇当該北陸地方の顕著な昇温ですが、

詳細を言うと、北陸地方沿岸部の場合、

Ⅰ:山越えのフェーンによる下降気流による昇温作用と、

Ⅱ:上空2000m~3000m2あたりでの南西風が北アルプス北部黒部周辺の山々の斜面沿いに気流が集まり収束し(引用図②で、新潟県高田の上空2000m~3000mの風速が大きくなっていることが根拠ですね。)、その北側に当たる北陸地方沿岸上空で1000m~2000mあたりで下降気流となったことで昇温したことが大きいと私は考えています。