カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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北海道では真夏の陽気の所も 札幌では観測史上最早の桜開花

2008-04-21 23:19:21 | インポート

①4月21日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②4月21日9時のAXFE578図 日本気象予報士会HPより引用

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4月21日は、北日本を中心に、上空まで勢力を広げている優勢な高気圧に覆われたため、各地で気温が上がりました。

特に、最高気温が、空知支庁芦別で26・2℃、旭川で25・2℃と、7月中旬から下旬の、真夏のような陽気となり、札幌でも24・5℃の最高気温を観測して、平年より14日早く、昨年より13日も早く桜が開花しました。

札幌の桜の開花は、本日ですと観測史上最早ということになります。

こうなると、ビール、いや、アイスクリームやかき氷もおいしく感じる1日だったでしょうね。

この、北海道中部を中心とした高温ですが、引用図②より、ここ数日、日本付近を流れる偏西風の流れが著しく蛇行している中、上空5500メートル付近の高圧部が北海道付近に位置し、北海道付近を中心に、上空では下降気流が顕著となり、気温が上昇した(気象学ではこの状態を下降気流による断熱昇温と言います。)ことですね。引用図②の下側図より、北海道付近上空1500m付近の気温は9℃以上となっており、この地域の7月並の気温と言うことになります。

あす4月22日も、本州付近は上空まで勢力を広げる優勢な高気圧に、広く覆われますから、各地で気温が上がりそうですね。