僕があーだこーだと言う資格はないが、ちょっと落ち着いたので、映画のことについて。
三井美樹は、旧組合を支持する、美しいスレンダーな女性だけど、正義と闘志に生きるスチュワーデス、が小説だけど、映画では本来小川亜希子の役目、ちょっと汚れの行天の愛人に成り下がっていて残念。
小川亜希子登場で三井美樹がボヤケるとでも考えたのか、女優が見つからなかったのか・・・
あと、まあ、3時間半では無理でしょうね。小説の濃さを映画にするのも。
あと、行天はもっと狡猾なヤツなはずだが、三浦友和の人のよさがちょっぴり出てる気がするのは、僕の偏見か?
さらに、最初の社長への礼を見て、「栗林中将がいる!」と思ったのは僕だけか!?
今度は小説の中だけど、結局、生協とか、正義の記者の活躍が、ウヤムヤになっちゃってるなあ。残念。
八馬も、映画では「ザマーミロ」だけど、小説では成敗されてない。
(ちなみに、八馬と岩合が入れ替わってる)
山崎氏は、「白い巨塔」もそうだけど、「ライバル」で展開していくのが好きなのかな?
里見と財前、恩地と行天。正義の塊と、巻かれて出世する。善と悪。
もう少し他作品を読んでみないと。
そういえば白い巨塔は、財前演じる田宮二郎が、ドラマ終了間際の前年末、役に悩んで猟銃自殺した。小学校5年生の僕は、相当なショックをうけたなあ。あのとき。
山崎さんの小説は、何かと話題が多い。
で、結論。
「沈まぬ太陽」は、あくまでも小説、と僕は割り切りました。