天狗のコル手前で、避難小屋の跡地らしきポイントがあった。
おそらくはここがそうであろうと思う。

テント一張り分ほどのスペースだが、嘗ての避難小屋がどのようなものであったのかは知るよしもない。

やっと天狗のコルに到着。
ここまで途中休憩も含めて3時間20分ほどだ。
ジャンダルムコースにある唯一のエスケープルートがこのコルで、昨日休憩した岳沢小屋へと下りることができる。
疲れはなかったが、まだまだ続く縦走のためにカロリーを摂った。
水分も十分に摂っておかねば昨日の高山病が復活してしまうかも知れない。
しかし、今日は今のところその兆候はない。
そして右膝の方も大丈夫。
正確には「まだ大丈夫」・・・ってところだろうか。
ここで水分の残量を確認した。
ハイドレーション内の残量はあと約1.7リットルある。
ということは、スタートから700ccほど飲んだということ。
あくまでも計算上だが、ルートタイムはあと5~6時間だし、エマージェンシー的な事を除けば水分量は十分だろう。
(だが、結果としてそれが「気のゆるみ」となってしまっていることに、まだこの時は気付いていなかった)

再スタートは、またまたいきなりの急登攀だ。
先にスタートしていた人達がいたので様子を見たが、自分よりも10分以上も早くスタートしていたにも関わらずまだあんな近くにいた。
見た目よりも難易度の高い登攀ルートなのだろうか。
ここでも何度かヘルメットを岩にぶつけてしまった。
この辺り一帯は「ヘルメット着用推奨地域」になっていると聞いた。
まだ義務化はされていないが、持ってきて正解だったギアだ。

「あ~人が見えるなぁ」
おそらくはこっちへと向かってくる人であろう。
そうなれば、今日すれ違った三人目の人だ。
日本アルプスを代表する山岳ルートであるはずだが、こうまで登山者が少ないことに驚いている。
あれだけ混雑していた山小屋の利用者達にしても、すべての人達が今日はこのルートとは限らないが、それにしても少なすぎる。

「天狗岳」に登頂。
ついさっき休憩したばかりなので、写真を摂り一服しただけで早々とここを後にした。
すれ違いざまに「逆層スラブはどの辺りですか」と聞いたところ、このすぐ後にあるらしい。
「逆層スラブ」とは、自分が記憶している数少ないポイントだ。
濃霧のため、周囲の状況はほとんど覚えてはいないが、下りの時に両手足と尻の五ヶ所をフルに活用し、「四点支持」で下りていった記憶がある。
そしてそこもかなりビビリながら下っていった。
27年振りに通った逆層スラブは「えっ! こんな程度だったっけ?」という言葉が思わず出てしまった。
しかもくさりまでもが付いていた。
27年前の自分が登山を始めて数年目とはいえ、ここでビビっていたとは・・・。

逆層であれば下りにくいのは当たり前だが、ビビる程のことでもあるまい。
歳を重ね経験を積めば、若かりし頃とは違う思になることは当たり前だ。
今日は何度もそんな思いをしてきた。
唯一違うのは体力と持久力。
西穂高岳まで行けば残り2時間程度だ。
もう少ししたら昼飯を食べてエネルギー補給をしよう。
おそらくはここがそうであろうと思う。

テント一張り分ほどのスペースだが、嘗ての避難小屋がどのようなものであったのかは知るよしもない。

やっと天狗のコルに到着。
ここまで途中休憩も含めて3時間20分ほどだ。
ジャンダルムコースにある唯一のエスケープルートがこのコルで、昨日休憩した岳沢小屋へと下りることができる。
疲れはなかったが、まだまだ続く縦走のためにカロリーを摂った。
水分も十分に摂っておかねば昨日の高山病が復活してしまうかも知れない。
しかし、今日は今のところその兆候はない。
そして右膝の方も大丈夫。
正確には「まだ大丈夫」・・・ってところだろうか。
ここで水分の残量を確認した。
ハイドレーション内の残量はあと約1.7リットルある。
ということは、スタートから700ccほど飲んだということ。
あくまでも計算上だが、ルートタイムはあと5~6時間だし、エマージェンシー的な事を除けば水分量は十分だろう。
(だが、結果としてそれが「気のゆるみ」となってしまっていることに、まだこの時は気付いていなかった)

再スタートは、またまたいきなりの急登攀だ。
先にスタートしていた人達がいたので様子を見たが、自分よりも10分以上も早くスタートしていたにも関わらずまだあんな近くにいた。
見た目よりも難易度の高い登攀ルートなのだろうか。
ここでも何度かヘルメットを岩にぶつけてしまった。
この辺り一帯は「ヘルメット着用推奨地域」になっていると聞いた。
まだ義務化はされていないが、持ってきて正解だったギアだ。

「あ~人が見えるなぁ」
おそらくはこっちへと向かってくる人であろう。
そうなれば、今日すれ違った三人目の人だ。
日本アルプスを代表する山岳ルートであるはずだが、こうまで登山者が少ないことに驚いている。
あれだけ混雑していた山小屋の利用者達にしても、すべての人達が今日はこのルートとは限らないが、それにしても少なすぎる。

「天狗岳」に登頂。
ついさっき休憩したばかりなので、写真を摂り一服しただけで早々とここを後にした。
すれ違いざまに「逆層スラブはどの辺りですか」と聞いたところ、このすぐ後にあるらしい。
「逆層スラブ」とは、自分が記憶している数少ないポイントだ。
濃霧のため、周囲の状況はほとんど覚えてはいないが、下りの時に両手足と尻の五ヶ所をフルに活用し、「四点支持」で下りていった記憶がある。
そしてそこもかなりビビリながら下っていった。
27年振りに通った逆層スラブは「えっ! こんな程度だったっけ?」という言葉が思わず出てしまった。
しかもくさりまでもが付いていた。
27年前の自分が登山を始めて数年目とはいえ、ここでビビっていたとは・・・。

逆層であれば下りにくいのは当たり前だが、ビビる程のことでもあるまい。
歳を重ね経験を積めば、若かりし頃とは違う思になることは当たり前だ。
今日は何度もそんな思いをしてきた。
唯一違うのは体力と持久力。
西穂高岳まで行けば残り2時間程度だ。
もう少ししたら昼飯を食べてエネルギー補給をしよう。
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