ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

猫魔ヶ岳へ 「温かい物には理由が・・・」

2022年06月29日 21時45分10秒 | Weblog
厳しい急斜面を何とか下り終え、やっとフラットなルートへと出た。
予定している昼食ポイントまではもう一登りする必要があるが、それほどの斜度ではないはずなのに結構きつく感じた。
これも空腹感から来る感覚なのだろう。


あと一登りしなきゃならないが、ここまで来れば楽勝!
・・・と思っていた。

決して急な登りではないが、ダラダラと長く続く登りだ。
先は見えているものの「まだ着かない・・・」と思えるほど長く感じたが、やっと登り終えれば今度は緩やかな下りルート。
そして目の前には「お好きな場所でどうぞ」とばかりに、木々の隙間が広い昼食にはもってこいのポイントが幾つも点在していた。

できるだけ平坦なポイントを選びさっそく場所作り。
この時のためのスノースコップを取り出し、腰を下ろす場所、足場、テーブルを作った。
そして最後は雪面を固めて平らにする。
時間にして5分ほどだったろうか、雪のテーブルのできあがり。


足を置く場所が低くなっていると実際に活動しやすく、食事も摂りやすい。
今日のメニューはみんなカップ麺。
フリーズドライのごはんものやスープも考えたのだが、冬期においては何と言っても「汁物」に限る。
第一に体内から体を暖めることができるし、もう一つの大きな理由は「冷めにくい」こと。
つまり最後まで温かいものが食べられると言うことだ。
実際に雪山でレトルトカレーなどを食べたこともあるが、温かいのは最初の数分のみで、途中から冷めたカレーを食べざるを得なくなった経験がある。
腹は満たされるが、やはりカップ麺や鍋などの汁物が何よりも有り難さを感じる。


お湯が沸くまでもう少し、かなりの空きっ腹状態だ(笑)。


最近の雪山ではカップ麺も大盛りを持ってきている。
味はやっぱり「醤油味」かな・・・。


Yさんはサーモボトルのお湯だったので先に食べてもらい始めた。
実に美味そう~


O氏は自分と同じ3分待ちタイプ。
早く食べたいね。

「いただきます」の前に、やっぱりこれ!
O氏と一緒の時には恒例の一口目だ。


互いの腕を絡ませての一口目ポーズ。
もちろん酒の時にもO氏とは必ずやっている(笑)。

寒かったし、空腹だったし、一口目の何と美味いことか!
たまに休日の昼食に一人でカップ麺を食べることもあるが、味は格段に山の方が美味い。
これは毎回間違いのないことで、汗をかいた身体的疲労感から来る美味さも加わっていよう。

今日の昼食には、O氏からのとっておきのサプライズ(飲み物)があるようだ。
食後にいただく「ホットワイン」だ。
温めて飲む専用のワインのようで、アルコールはフリー。
酔って足元がふらつくようなことにはならないので心配ない。
なおさら体内を暖めるにはもってこいのドリンクだった。


〆にホットワインで乾杯。

身も心も満足し下山開始の準備だ。