ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

苔三昧「御射鹿池」

2019年01月05日 23時31分55秒 | Weblog
ロマンチック街道を西へと向かい車を走らせた。
この日ばかりはロマンチック街道とは名ばかりで、暴風でなぎ倒された樹木が道路脇に避けられていたり、路面は折れて飛ばされてきた枝葉で埋め尽くされていた。

台風の爪痕が色濃く残るロマンチック街道を下りながら別荘地帯へと向かう。
途中、電気工事関係と思われる車からは、今現在家屋の電気は通じていないこと。復旧工事に向け全力で取り組んでいることを告げるアナウンスが流れていた。
自分が考えていた以上に被害は大きかったようだ。

路面に注意しながら30分程で目的地の池に到着した。
事前に調べたところでは、以前は静かな佇まいをしていた池だったそうだが、今はかなり有名になってしまったことで駐車場まで完備されているとのこと。
麦草ヒュッテの方からは「行っても仕方ないかもしれませんよ」とまで言われた。
一瞬迷いもあったのだが、ここは随分と前から訪れてみたかった場所でもあり、せっかくこんな近くまで来ておいて行かない手はない。

なのだが、来てみてビックリ。
なんと、駐車場は大型車専用と普通車専用とまでに分かれていた。
「へぇー、ここまで整備されていたのか・・・」
ご丁寧と言うべきかどうかだが、その駐車場もまたそれなりに混雑していた。

池までは歩いて数分。
残念ながらガードレールから下りて畔まで行くことはできなかった。
「立ち入り禁止」の看板とロープが張られており、これも有名になってしまってからのことらしい。
極めて残念である。



この池、名を「御射鹿池(みしゃがいけ)」と言う。
古くは、日本画の大家である東山魁夷氏がこの池をモチーフに描いた絵画がある。
多くの人が一度は何らかの形で目にしたことはあるだろう、池の畔を一頭の白い馬が歩いているあの絵画だ。
そして某電機メーカーのCMもこの池でロケされた。
それ以来かなり有名になったのだが、むしろなり過ぎてしまった感がある。
だから自分のようなミーハーが多く訪れるのだ。









できる限りあの絵画のように・・・と思いシャッターを押したのだが、所詮はど素人のやること。
それにやや風もあり、鏡面の様な湖面とは行かず樹木が写ることもなかった。
幾つかの自然条件が揃えば、それなりにもう少しましな写真は撮れると思うのだが(笑)。