ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

癒しの山行「宗ちゃん本領発揮!」

2014年11月03日 00時17分10秒 | Weblog
見晴キャンプ場に着き、先ずは受付を済ませた。
「テントはお好きな場所にどうぞ」ということで、広々としたテン場へと移動。
トイレは臭いと風上風下などの関係もあり、近すぎず遠すぎず。
また、洗い場との距離も関係してくる。
とは言っても、「まぁこんなあたりかな・・・」ってな具合で場所を決め、早速設営開始。
ここで宗次郎君がボーイスカウトで培ったノウハウを発揮してくれた。
自分は一人でテント泊をする事が多いことから、ついいつものように勝手にポールを通し設営しようとした。
するとだ、宗ちゃんは何ともタイミング良く、しかも手際よく自分と手順を合わせながら設営に加わってくれた。
いちいち「次はこれ。そしたら次がこれ」などと一切指示も説明もなく、ピッタリと歩調を合わせるかのようにスムーズな手際よさだった。
「いやぁ宗ちゃん、さすがだね♪ 考えてみたら俺なんかよりもテント泊の回数は多いんだろうね。」
ちょっと照れる宗次郎君。(カワイイ)

張り綱のテンションといい、ペグの角度といいバッチリだ。

これで今夜の“OUR HOUSE”の完成だ。
ザックなどの荷物を中に入れ、夕食に必要な食材やギア類を取り出し、まだ時間があったので珈琲ブレイクとした。
ゆっくりと休憩をし、日が暮れる前に調理だけは終わらせることができるタイミングで夕食の準備を始めた。

調理は完全分担制とした。
ご飯は宗次郎君で、みそ汁とおかずは自分の担当だ。
ご飯については、何とフリーズドライではなく生米を用いて炊くというもの。
飯盒で炊くのではなく、ビニール袋に水と米を入れてお湯で炊きあげるというやり方らしい。
宗ちゃん曰く「ビニールご飯」(笑)。
実はこれ、宗次郎君が所属しているボーイスカウト内で「あーでもないこーでもない」と試行錯誤を繰り返し完成させた炊き方なのだ。
難しいのは米と水の加減。そしてビニール同士がくっつかないように炊きあげること。

炊き方に関してはすべて宗ちゃんにお任せした。
自分などが横やりを出さない方が美味しく炊けるだろう。

炊いている間、自分は野菜などの食材を切り炒める直前までの下準備を進めた。
今夜のメインディッシュは「青椒肉絲」。
しかし、さすがに生の肉を持参してくることは叶わず、スパムで代用した。

ご飯が炊きあがり、いよいよ自分の出番だ。

家ではラーメン以外は殆ど調理などしたことがない自分が、山に行けば結構いろいろな調理を楽しんでいる。
いや、楽しみではなく、必要に迫られて・・・かな(笑)。

最後にルーを入れてかき混ぜれば完成だ。
みそ汁だけはフリーズドライとしたが、おかずは一応手料理だ。
さぁて、男飯の完成!
お味は如何に・・・(不安)。


美味い!
食が進むなぁ~。
(腹が減っていれば何でも美味いのだ)

いやいやどうして、正直美味かったと思う。
いつもは独りで作り独りで食べるテント泊だが、会話のある食事もいいものだ。
単独登山にはない楽しさがある。
だが、おそらくは・・・否、絶対に家に戻っても青椒肉絲を家族のために自分が作ることはないだろうなぁ(笑)

後片付けも二人でやれば早いものだ。
それが済めば明日の朝食の準備をし、ビールを飲んで寝るだけ。
「あっ、僕ビール買ってきますね。」
冷えたビールで明日の無事登頂を祈念し乾杯だ。

明日の行動予定は「ゴロチ(567)」。
すなわち起床は早朝5時、6時に朝食、7時に出発となる。
宗次郎君と飲みながら仕事のことや山のことでダベリングをし、静かに尾瀬の夜が更けて行った。