ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

25年目のもう一つの山(本編):出会いに感謝

2012年11月15日 22時59分08秒 | Weblog
上高地へは11時前に到着した。
つい三日前にここに来たというのにどこか懐かしさのようなものを感じる。
そしてホッとしたというのが本音だった。

「あれっ、河童橋ってどこだっけ・・・」
すれ違う人に尋ねてみると、あと100メートルほどらしい。
自分の姿を見て「お疲れ様でした」と、笑顔で言ってくれた。

人混みが見える。
あそこが河童橋であることはそれだけで分かった。
腹が空き始めていることも、コーラ、ビールを飲みたかったことも、そして食べたくて仕方がなかったラーメンのこともすっかり忘れていた。

・・・GOAL。

100%自己満足であっても、目標達成と無事下山できたことはことのほか嬉しい。


振り返り思わずガッツポーズでパチリ!
雪渓の残る岩肌と夏の青空がたまらない。
「さて、ターミナルまで戻って何か食べるか。」
そう思い、歩き始めようとした時だった。

「あーっ! やっだぁ~! また会えた~!!」
何とも大きく明るい声であったが、笑顔の3人組と視線が合った。
そう、あのハーレム・・・いやいや、爽やか三人組だ。
「また会えたね! へぇ~こんなことってあるんだね!」
自分とは親子ほどの年齢差があっても不思議ではない若者達だったが、実に爽やかで、礼儀正しく好感の持てる若者達だ。
思わず笑顔で、そしてごく自然にお互いハイタッチをした。
こんな清々しい気持ちになったのは久しぶりだった。


再々会、そしてお互いの無事下山を記念して一緒に写真を撮った。
この一枚は、今回の山行においてとびっきりの一枚となった。

別れを惜しみつつ、バスターミナルへと向かった。
梓川沿いのちょっと別の道を歩いてみた。
何度も振り返りながら歩いた。
そして、いつもいつも思うこと。
「終わっちゃったなぁ・・・。」

ターミナルに着き、ゆっくりと煙草を吸った。
コーラも美味い!
何か食べようと2階のレストランへと行ったのだが、かなりの順番待ちであり、食事を諦めた。
「ラーメンまで待てってことかな」
そう思ったのだが、やはり腹は減る。
信州名物の「おやき」を買い食べた。

そうそう、忘れちゃならない下山の報告だ。
モンベルおやまゆうえん店へ電話を入れ、店長さんに無事下山の報告をした。
ことのほか喜んでくれた。
また、木更津店へ移動となったK店長へも報告をした。
自宅へは女房へいつもの文面でメールをした。
「無事下山。明日帰る。」
素っ気ない文面だが、無事が伝わればそれでいい(笑)。

予定より一本早いバスに乗り、一路「新島々」へと向かったが、大正池を過ぎた頃には眠ってしまっていた。


この「新島々駅」は一度訪れてみたかった駅だ。
名前だけは以前から知っていたが、コミック漫画の「岳」に出てきて以来そう思っていた駅だ。
車内には自分の他に何名かの登山帰りと思われる人がいた。
「どこに登ったのかな・・・」
気にはなったが、今はちょっとした「燃え尽き症候群」的な感覚だ。
松本駅に着き、ホテルはすぐそこであるのにザックが重くて仕方がない。

シャワーをあび、髭も剃り超~サッパリ♪
「さて、行くぞ~!」
かねてからネットで検索しておいたラーメン屋がすぐ近くにあるのだ。
駅前通りの「むつみ屋」に入り、味噌ラーメンを食べた。
だが、足りない・・・。
二杯目は醤油ラーメンを食べた。
ささやかだが願いが叶ったときの味はたまらなく美味いね!

夜は大学時代のバレー部の仲間と一年振りに会い飲んだ。
いつもはそれほど飲めない自分なのだが、このときはかなり飲んだなぁ。
ホテルに帰ってベッドに横になり、デジカメのディスプレイで記録を見た。
大キレット通過、槍ヶ岳。
そしていろいろな人達との出会い。

あれから三ヶ月近く過ぎた。
当初は「リベンジ」だけが頭の中にあり、「何が何でも!」という思いで一杯だった。
だが、今は人との出会いの思い出でみたされている。
仲間での山行であれば、会話をするそのほとんどは仲間同士となる。
ソロであれば会話の相手は自ずとすれ違う人達となる。
ソロであるが故の出会いの数々だったことは間違いのないこと。
そして出会った人達からいただいた素晴らしい思い出に感謝したい。

来年はジャンダルム・・・かな(笑)。

W杯アジア地区最終予選:対オマーン戦に思う

2012年11月15日 00時17分11秒 | Weblog
キックオフ前にぶったまげたことが一つ。
主審が何と「カタール人」だってこと・・・。

「なんじゃ~この試合は!  これじゃ日本対中国で、中国人が審判をしているのと同じだろうが!」
まさかこんな割り当てを、本当にFIFAがしたのだろうか。
ビックリしたなぁ・・・。
そして試合を終えてぶったまげたことがもう一つ。
「いやぁ日本もしぶとくなったなぁ。」

楽に勝てる試合ではないことは事前に分かっていた。
日本にとってあまりにも不利な状況が次から次へと起き、勝ち点1でも御の字かなと、少々弱気になっていた。

いざ試合が始まれば、オマーンの攻撃においてシュートミスに助けられたことは事実だ。
「もし・・・」を考えればきりはないが、決定的なシーンを与えてしまったことに関して言えば「50:50」の試合であったとも言えよう。
だが結果がすべてである以上、やはり「勝ち点3」はあまりにも大きい。
何故なら5試合を終えた現時点で日本は「勝ち点13」であり、2位のオーストラリアは1試合少ないものの、仮に5試合目を勝ったとしても勝ち点差はまったく縮まらないからだ。
しかも今度の対オーストラリア戦はホームゲームとなっているだけに、日本にとっては好条件が揃っている。
もちろんそれ前のヨルダン戦でW杯出場を決めてしまってほしい。

日本の攻撃において特筆すべきことは、共に「流れ」からの得点であったことと考える。
2点とも左サイドをえぐってのクロスだ。
見ていて実に痺れるような「えぐり」だった。
また、オマーンは「何とかの一つ覚え」で、カウンター攻撃ばかり。
得点をしたセットプレーについては、あんなのは試合会場が日本だったらまず入らない。
得点に至るまでのアウェーでの彼等のメンタリティーはそこまではないと言えよう。

ついでにもう一つの感想を。
オマーンが同点に追いついた瞬間から、スタジアム内の雰囲気は一変した。
観戦(あるいは応援)していた観客のボルテージが一気に上がり、勝ったも同然の様子。
ところがだ。
試合終了間際の逆転弾を喰らった時からはまるでお通夜状態。
さっきまでのバカ騒ぎは一体何処へやら(笑)。
つまりは、所詮は「俄応援」「俄サポ」「俄観戦」ってこと。
詳しいことまでは分からないが、この試合のために通常3000円台のチケットを400円ほどで売りさばいたという。
そんなことをしなければ観客を集められないってことだ。
そんな観客だから本気で応援している者の数はたかが知れている訳だ。
広義で言うならこれがアジアにおける「サッカー熱」と言い換えられよう。
中国を見てみるがいい。
この時代になっても未だ対日本戦は「代理戦争」そのもので、中国の勝利を見に来るのではなく、日本が中国に負けるのを見に来ているわけだ。
過去の歴史はぬぐいきれないが、「それはそれ、これはこれ」でないのが中国なのだ。
アジア諸国がサッカーにおいて遅れをとっている要因の一つは、サッカーをどれだけ愛しているかという国民性(民度)が極めて低いところにある。
純粋にスポーツとして、サッカーという競技としてみなしている国があまりにも少ないところにある。
残念だがこれは事実だ。
幸いにして日本は一部のミーハーを除き、まだ国民性のレベルは高い方だ(と信じたい)。

さぁて、これでW杯出場に王手がかかった。
だが、以前にも書いたことだが、W杯出場は当然のこと。
グループ予選突破も当然のこと。
目標はあくまでも決勝トーナメントにおいての「ベスト8」だ。
今はそれ以上は望んではいない。

愛してるぜ、日本代表!!!