goo

岩倉実相院2 拝観(岩倉散策2)


写真は、春の書院庭園

“床もみじ”で、紅葉が有名です。

通常拝観
表門を入って、拝観料500円を納めます。
建物は客殿のみですが、結構大きいです。
入ってすぐ右手の七仙人の間に進みます。
ここの襖絵は京狩野4代目、狩野永敬の群仙図です。

さらに客殿に入り、真っ直ぐ進んだ奥には書院がありますが、通常は非公開です。
客殿に入って右手に曲がった間には不動明王像がお祀りされており、ここの襖絵も狩野永敬の花鳥図です。

さらに奥に進むと、床もみじが見える部屋に来ます。
襖絵は琴棋書画図です。

この奥が滝の間で、外のもみじがこの部屋の床に反射します。
“床もみじ”はもちろん有名ですが、初夏(5月、6月)頃の新緑も床に映り、これを「床緑(ゆかみどり)」といい、こちらも非常にきれいでした。
しかし室内で渋滞が生じると危険なためでしょう、撮影は禁止です。
しつこく注意してあります。
人がないようでも、左手情報にカメラがありマイクで注意されます(笑)。

滝の間の右手には上段の間がありますが、通常は閉まっています。
滝の間の右手は、波の間。
襖絵は山水図。
さらに右手は鶴の間で、襖絵は群鶴図です。
この鶴の間に面して客殿の前庭があります。
枯山水庭園で、春は右手の紅枝垂れ桜、秋は左手の紅葉がきれいです。

また客殿と書院との間には、池泉式庭園があります。
秋は苔の緑と紅葉のハーモニーです。

特別拝観
上段の間
通常は滝の間の「床もみじ」を観るため、庭側の襖は開いています。
しかし冬の一時期、こちらを閉めて滝の間に入り左手の上段の間を拝見出来る時がありました。
上段の間の襖絵は帝鑑図です。
この庭側の襖を閉めると滝が描かれているのがしっかり見え、滝の間の由来がよく分かります。

書院
2012年当時は毎月10日間ぐらいやっており、拝観料は600円でした。
しかし最近は全く公開がなかったのですが、2024年2月からのOtonamiでの「京都 実相院門跡 皇室ゆかりの寺院で非公開エリアを執事と巡る特別拝観ツアー −行座・喫茶付き− 」にてこちらで行座と呈茶がありました。
客殿奥の廊下を進み、右手の縁からまずは茶室に入ります。
4畳半の小間で、床柱の竹が印象的です。
この奥に6畳の二の間と8畳の一の間が並んでいます。
一の間には2畳の上段の間があり、床の間には後水尾天皇の御親筆の「忍」の書があります。




コメント ( 1 ) | Trackback ( )
« An.さま 10/... 2011 秋 特... »
 
コメント
 
 
 
真夏を思わせる (きょん)
2013-06-13 21:21:56
梅雨明けのような快晴の中、「床みどり」を観てきました。滝の間、色々の角度から眺めて、緑の濃淡を楽しみました。万華鏡のようなエメラルドグリーン。
曇天だと、もっと綺麗なんでしょうね。

それと、私にとってちょっと驚いたことを一つ。
きっと、amadeus様や会員の方はご存じのことだと申し訳ありません・・。

比叡を借景とした枯山水。
ただ今、作り変えていらっしゃいますが、監修が
12代小川治兵衛さん(11代小川治衛さんの息子さん、もちろんまだお名前は継いでおられません)
と、職員の方が話してくださいました。

amadeus様のブログを読んで以来、無鄰菴、大阪・天王寺公園の慶沢園に行き、治兵衛さんが気になって仕方なかっただけに(笑)、とても驚きました。

完成は来年の冬。またまた楽しみが増えました。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。