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鞍馬寺4 寝殿 如法写経会(鞍馬・貴船散策8)

写真は、寝殿の前庭。
毎年8/1~8/3まで、寝殿にて如法写経会(にょほうしゃきょうえ)が行われます。
法華経七万字を手分けして3日間でひたすら写経する祭儀です。
平安時代後期に徳重怡上人らが10日間に亘って法華経を書写したのに始まると云われています。
本来は7/31の夕刻から8/3まで行われており、3日間連続で参加されていたようです。
しかし2021年はコロナ禍のため法華経四要品(方便品・安楽行品・如来寿量品・観世音菩薩普門品)のみを書写することとなり、
参加も各日午前午後の分割になりました。
要綱は
8/1 6:00~7:30 朝座(法華懺法)参加者無料
A:9:00~11:30 写経
B:13:00~14:30 写経
14:30~15:30 例時作法
8/2 6:00~7:30 朝座(法華懺法)参加者無料
C:9:00~11:30 水迎え・立筆作法・写経
D:13:00~14:30 写経
14:30~15:30 例時作法
8/3 A、B、C、Dの参加者のみ参加可能で無料
6:00~7:30 朝座(法華懺法)
9:00~10:00 筒奉納開眼
10:30~12:00 十種供養
参加費はA、B、C、Dのそれぞれ5000円。
すべて参加も可。
7/20までに寺務所にTELで申し込み。
今回は日曜日だった8/1の午後のBに参加した模様です。
13:00開始ですが、20分前には受付するように事前に案内が来ます。
山門で愛山料300円を支払い如法写経会に参加する旨を伝えると、ケーブルカーの無料券を頂けます。
ケーブルカーを降りて、本堂に向かう階段の途中左手に寝殿があります。
表には黒い格子がありますが、その右手の戸口から中に入ります。
正面に寝殿、左手に寝殿の玄関がありますが、まずは左手の寝殿の後ろに進みます。
寝殿の背後は飛び石と苔のきれいな庭があります。
途中に井戸と、秀雪居という3畳台目の茶室もあります。
さらに奥には蔵のような建物があり、ここで受付をして5000円を納めます。
参加者はほとんどがリピーターの方なので、新参者は先方でも把握されており、丁寧に説明して下さいます。
時間になるとベテランの方の先導に付いて行きます。
寝殿背後の庭を歩き、井戸で手を清め、玄関から寝殿に入ります。
寝殿の前には白砂に苔がきれいで十三重塔がある枯山水の前庭があります。
中央の縁で塗香と洒水(しゃすい)をして、入堂します。
寝殿は外陣が畳で、内陣は板の間、内陣の奥の内々陣の中央には普賢菩薩像が、左手には弘法大師像、右手には釈迦如来像がお祀りされていました。
外陣の左手には帳台構えがあり、奥には上段の間があります。
外陣左手は天井が折り上げ格天井でした。
13:00~13:30までは禮法華経の法要。
13:30~14:30までが写経です。
外陣の左右に主にイス席が用意されています。
備え付けの筆と朱墨汁で書き、筆は最後頂けます。
写経は皆で手分けしてするので、内容は全員違います。
裏写しするマスがあるので、それを敷いて書きます。
だいたい1時間で終われますが、間に合わなくてもその後も書けます。
14:30から14:40ぐらいまでお参りをして、終了です。
どうやら15:00ぐらいから例時作法があるようでしたが、
多くはここで帰られていました。
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