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称念寺


写真は、本堂(左)と猫松

称念寺(しょうねんじ)は、千本寺ノ内周辺にある浄土宗寺院で、猫寺の通称で知られています。

アクセス
千本通の今出川と北大路の間にある寺ノ内のバス停で下車します。
寺ノ内通に入るとすぐ左手に浄光寺があります。
千本通から約380m、2つ目の交差点を左折します。
そこから約60m先の左手に称念寺の表門があります。

こちらの門前には「無断での拝観・写真撮影はご遠慮ください」とありますので、庫裏で許可を得てからお参りしましょう。

こちらは猫寺の名で知られているように、猫に限らず、動物の霊位を供養しておられます。
徳川家康の曽祖父の兄弟を祖とする藤井松平家の3代松平信吉が開基です(家康5男で武田家を継いだ武田信吉とは違います)。
この信吉が1620年に没してから、衰微していきます。
3代目の住職還誉は寺禄を失い困窮しますが、自らの食を削っても猫を可愛がり餌を与えました。
ある夜、住職は愛猫が姫に化けてのんきに舞を舞っているのに腹を立て、この猫を追い出します。しかし数日後夢枕にあの猫が立ち、松平家との復縁を取り付けたと告げ、寺は再考し恩返しをしたという逸話があります。

表門を入ると正面に本堂、右手奥に庫裏があります。
本堂の右前には大きな猫松があります。
3代目の住職が愛猫を偲んで植えたと云われており、非常に大きくて立派です。
この猫松の後ろには動物供養の観音堂があります。

こちらでは春・秋に動物合同供養祭があり、その際に本堂にお参りしました。
本堂の右手、書院から上がります。
正面には書院があり、待合になっていました。
左手に進み本堂へ。
本尊は阿弥陀如来像。
左右の脇壇には僧形像が1躯ずつありました。浄土宗捨世派の祖・称念上人、初代の嶽誉上人、3代目の住職還誉上人のいずれかではないかと思われます。

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