▲<デンマーク出身の監督と俳優で創った「西部劇」(第67回カンヌ国際映画祭正式出品作品)>
1870年代のアメリカでは、馬車の価値より人間の命の方が低かった。
マッツ・ミケルセン演じる元兵士のジョンは、敗戦で荒れたデンマークから、アメリカ大陸の西部に新天地を求めて兄と一緒に開拓をしていた。
・・・7年が経ち、事業も軌道に乗り、妻子を呼んだ。
駅に迎えに行き、成長した長男にも会い、3人は幸せ絶頂。駅馬車で、自宅へ向かう。
喜びもつかの間、駅馬車で乗り合わせた刑務所帰りの2人に、息子を人質にされ、妻を奪われる。
ジョンは何も出来ず殴られ、気絶したまま走る馬車から放り出された。
意識を回復した、ジョンは走って馬車を追ったが、妻と子供は殺されていた。
ジョンは、二人に追いつき、2人を惨殺した。
実は、この悪党の2人は、この辺り一帯を支配する悪名高いボス(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だった。
この件で、ボスから町の人からも、ジョン兄弟は狙われる(兄は殺された)。
一人残った、ジョンは悪党一味と闘いが始まる・・・。
殺された弟の情婦(エバァ・グリーン)を巻き込み、壮絶な復讐劇が続く。
悪者は、すべて悪顔で徹底的に悪人。声を無くした情婦が、目だけで凄い演技をする。
個性的な俳優達の演技で、「ひねり」と「スパイス」が効いた見応えのある西部劇に仕上がった。
監督:クリッチャン・レヴリング「キング・イズ・アライブ」(カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品)
俳優:マッツ・ミケルセン「偽りなき者」(カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞)
:エバァ・グリーン「007カジノ・ロワイヤル」
:ジェフリー・ディーン・モーガン「レッド・ドーン」「ウォッチメン」
【評価】★★★★