嫌われる勇気(21)

2015年02月04日 00時30分00秒 | 沖縄の生活


アドラーの「嫌われる勇気」 岸見一郎+古賀史健著より 236~240P

第5章 「いま、ここ」を真剣に生きる

d.仕事の本質は、他者への貢献

まず、交換不能な「私」をありのままに受け入れる。それが「自己受容」です。

そして、他者に対して無条件の信頼を寄せる。これが「他者信頼」です。

自分を受け入れる事が出来れば、他者を信頼する事が出来る

他者に信頼を寄せる事は、他者を仲間だと見なす事です。仲間だからこそ、信頼する事が出来るのです。

他者が仲間であれば、自分の属す共同体に自分の居場所を見出す事に繋がります。

他者を仲間だと見なすには、「自己受容」と「他者信頼」の両方が必要です。

そして、そこに3つ目のキーワードである「他者貢献」が加わります。

「他者貢献」とは、仲間である他者に対して、貢献しようとする事

「他者貢献」が意味するところは、自己犠牲ではありません。

アドラーは、他者のために自分の人生を犠牲にしてしまう事を、「社会に過度に適応した人」と、警鐘を鳴らします。

人は、「私は誰かの役に立っている」時、自らの価値を実感する

つまり、「他者貢献」とは、「私」を捨てて誰かに尽くす事ではなく、むしろ「私」の価値を実感するためにある

もっと解り易い「他者貢献」例は、仕事です。労働とは、金銭を稼ぐ手段だけではなく、労働によって「他者貢献」をし、共同体にコミットし、「私は誰かに役に立っている」事を実感して、存在価値を受け入れてもらう事です。

一生かかっても使い切れないほどの資産を抱えた富豪は、今も忙しく働き続けています。

なぜ働くのか? それは「他者貢献」であり、ひいては「私は、ここにいてもいいんだ」という所属感を確認するためです。

※人は、なぜ働くのか?「私」の価値を実感するためにある。「私は誰かに役に立っている」事を実感し、存在価値を受け入れてもらう。日本にも、「情けは人の為ならず」という諺がありますね。良く解ります。