「縄文人に学ぶ」

2013年10月25日 12時00分00秒 | 沖縄の生活

▲<2013年6月30日出版の新潮社新書「縄文人に学ぶ」>

10月14日、NHKラジオの「夜の深夜便」を聴いていたら、「明日のことば」のコーナーで建築学者の上田篤さんが、「父性原理」は、戦争を起こし、「母性原理」は、平和を導く。時代で言えば、「父性」は、弥生・奈良・平安・安土・桃山・明治・大正・昭和。「母性」は、縄文・鎌倉・江戸・平成?となる。日本食のルーツは、縄文時代にある【鍋料理】【旬を食べる】。9000年前に【漆塗の櫛】=【japan】が縄文時代があった・・・。

縄文時代をかれこれ20年前から研究していた私からすれば、「我が意を得たり!」と、ウトウトして聴いていたが目が覚めた(現代の日本人も今だに間違った認識の縄文人「ひげ面・裸・槍を持つ・野蛮人」ではなかった事は、その後の調査で解明されている)。

上田篤著「縄文人に学ぶ」という本が出ている事を知って、翌日直ぐに買いに行った。

上田さんも書かれているように、沖縄に来て今も「縄文時代」を濃く残っている県だと思っていたが、「火の神(ヒヌカン)」「御嶽(ウタキ)」「女帝(聞得大君)」「糸満のアンマー」など、納得した次第。

「母性原理」とは、【我が子はすべて良い子=弱者を切り捨てない】【社会の持続と平等】が進む社会。「父性原理」とは、【良い子だけ我が子=多数の中から良い子を選んで我が子にする】【競争が進み発展】するが、反面、【弱者は切り捨て】られ、競争に伴い【抗争・戦争】が激化し、【資源破壊・環境汚染】などを引き起こす社会。他にも、膨大な資料から縄文時代を検証されている今一番詳しい本です。