▲<9月9日、豊崎総合公園の管理棟から駐車場を望む(中央に私の車が写っている)>
「どうせ仕事をするなら、明るい職場がいい」。いよいよ、この考え方が「間違い」である事が明確になった・・・。こんな言葉から始まる、この本「ご機嫌な職場」を豊崎総合公園の浜で、太陽を浴びながら読んだ。
「どうせ仕事をするなら」という小さなレベルではなく、経営者にとって最重要課題は、『絶対に明るい職場をつくる必要がある!』のです。
本論に入る前に、著者の酒井穣氏は、2008年に発表された「不機嫌な職場――なぜ社員同士で協力できないのか」(高橋克徳ほか)を紹介する。
本書は、職場を人間の「学習」が起こるコミュニティーとして捉えています。
しかし、この職場コミュニティーが、インターネットの登場により、猛烈な速度で弱体化していると警告する。
▲<台風14号がそれた沖縄の浜では、平日で人は少ないが海水浴を楽しんでいる>
「マズローの欲求の5段階」(下位の欲求が満たされてやっと次の段階の欲求を持つ)を例に、高度成長期の日本では、【終身雇用】が「生理的欲求」「安全の欲求」「親和の欲求」を提供していた。
しかし、現在の日本は、「生理的欲求」「安全の欲求」は、【自己責任で】。「親和の欲求」は、【危機にさらされている】状況。私達は今、「【親和の欲求】が弱体化した、他人の事など気にしていられない社会に生きている」そして、特に職場コミュニティーが弱体化している。
本の後半には、「ご機嫌な職場のつくり方」を9つ紹介している。
どれも大げさなやり方ではない、ごく自然でフレンドリーな方法です(どの企業も取り入れる事が可能)。経営者のみならず、現場を預かっている管理職も必読の啓蒙書だと思う。
▲<東洋経済新報社2011.9.8刊>