9月3日、17:00~19:30琉球新報本社(天久2階多目的ホール)で、「沖縄 誰にも書かれたくなかった戦後史」の文庫本化を記念して講演会があった[3・11と沖縄 佐野眞一×前泊博盛(元琉球新報記者)×司会岡留安則(元噂の真相編集長)]。
単行本が発行された2008年9月30日は、私が沖縄に移住してきて一年が経っていたが、650Pに書かれている内容すべてが、沖縄の内容で私が今まで知らなかった事が一挙に書かれている凄い本だった。大変なボリュームだったが、約一週間以内に一気に読んだ記憶がある。
その時の沖縄での発刊記念講演会は、琉球新報ホール(那覇市泉崎)で傾聴出来たが、今回も琉球新報本社で聴く事が出来て感激!(今回も最前列)。
この本を書かせるキッカケを作った、本の中に出ていた退職刑事から米軍兵士の沖縄女性暴行写真を見せられたベテラン新聞記者が、前泊氏の新米時代の話しだったと佐野さんの口から聞いた。
単行本発刊から3年、今年の3.11の東日本大震災があり、テーマは「福島&沖縄」。
どちらも戦後日本の国内植民地という共通な立場があると佐野氏は語った。
続けて、自ら福島原発の1㎞まで踏み込んで観て来たマスコミが書いていない真実を語り、日本のマスコミの足腰の弱った現状を非難した。
佐野氏にかかると、沖縄だけでなく日本中のマスコミ関係者の立場は弱い。私も最近の新聞記者の弱体化は日頃から感じているだけに溜飲が下がった。
司会の岡留氏の切り込んだ進行で、最後の参加者からの質問や意見も面白く、最近にない盛り上がった講演会だった。
最後に、佐野氏が「原発も基地も人間が造ったものだから、無くすことは可能だ」と話された事は心強かった。岡留氏が、「マイケルムーア監督に依頼して、沖縄の基地をテーマにした映画を創らせ、世界で上映させたら状況が変わるはずだ」。の意見に喝采。