ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

少しずつ、感情を取り戻す

2013-09-04 22:45:17 | 故障中ヒイラギ

ひどい目に遭って。 ほとんど廃人のようになって。
ようやく人並みになりつつあった肥満度(BMI)は再び18%を切って。

そんな状態だからこそ、ありがとうとか、嬉しいとか、よかった、という感情は、
いままでよりも強く、こみ上げるように強く感じる。

泣きのメールを読んですぐさま電話をくださった恩師のご夫妻。

人の話をきかない、プライドだけ高い、考えが狭い、無神経、、、と、
ヒイラギの代わりに“犯人”を責め立てる的確な悪態を次々に繰り出して一緒になって怒ってくれた先輩。

遠くアフリカの空の下から「一体なにがあったの」と連絡をくださった知人。

デジカメ片手に空を見上げてる不審な女に声かけて、
下町っぽく道端で立ち話なんぞに付き合ってくれた見ず知らずのおじいさん。

一年ぶりにオペラ合唱のレッスンしていただいたプロのバリトン歌手の先生が、
すごーく思い切って送ったFacebookの「友達リクエスト」をあっという間にOKしてくださったこととか。

尊敬する知人に頼み込んだ仕事まで棚上げで休職に追い込まれお詫びのメールを送ったら、
当の彼からは「できれば元気になったヒイラギさんとやりたい」って言われて感涙にむせび。

もうこうなってくると。

新聞屋さんがどういうわけか、領収証と一緒に「いつもありがとうございます」って、
ゴミ袋のパックを一挙に4つもポストに入れといてくれたことさえ嬉しくって、ありがとうございます。

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絵に描いたような夏空

2013-09-03 16:44:16 | 故障中ヒイラギ

もくもくとした雲の浮かぶ夏空は、抜けるように青くて本当に美しい。

ほんの少しでも暑さが〝まし〟な午前中にと思って、
銀行や郵便局をめぐって当面のもろもろの準備をしてきた。

帰り道、体力の回復も兼ねて日陰に入ってメトロ一駅分ほどを歩きながら、
見上げた空には、とても秋に向かっているとは思えない、
夏休み真っ最中感満載の入道雲。

真っ白な白さが密度濃く凝縮されたような、本当に白い大量の雲が、
大通りから見上げる空のかなりの面積を占めていて、
さらに雲より高いところの空は、ちらりとも翳りのない鮮やかなスカイブルー。



思わず交差点の手前で立ち止まり、
小さなデジカメを上に向けてシャッターを切った。
そこへ通りかかった、近所にお住まいとおぼしきおじいさん。

「あれを撮ってんの

怪訝そうに話しかけられたので、しばらく立ち話。

あまり見事な入道雲だなと思って。まるで真夏のようで。
そうだねえ、こうゆうのがものすごい雨降らせたりするんだねえ。
今日もまた不安定になるのでしょうか。
あのおっきい奴の上の方からさ、かき回してやるといいんだけどね。
こんなにきれいなのに―昨日みたいなひどいことにならないといいですね。
富士山とかね、高いところに登ってみるとさ、こうゆうのがまた雲海みたいにね、きれいなんだよ。

そんなような会話をして、2回目に信号が変わったのを合図に、
軽く会釈をしておじいさんとはお別れして。

そうか、高いところに登ってみると、違うように見えるのかしらと思い。
そのまま坂を下って、区役所の建物のてっぺん、展望ロビーに上がってみた。



たしかに。
ぐるりと一周したけどどこからも真っ白で濃いもくもく雲がみっしり浮かんでいるのが見えた。

家に帰ってひとしきり書きものなどして。
陽が傾きかけたころにベランダから見上げた空にも相変わらず大きな入道雲。

朝、セミが鳴き始める時間がほんの少しずつ遅くなってきて、
ツクツクボウシや、駅のホーム下あたりからは秋の虫の音もちらほらと聞こえ始めたけれど、
まだしばらくは、夏空なのだろうか。



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