ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

頭を上げて、前を向こう

2013-09-23 17:23:00 | 故障中ヒイラギ

「師」という漢字のなりたちを辞典で調べるとこう書いてある。

--------------------------------------------------
「●」(集まり、集団)と、音を示す「○」とを合わせて、
人々の大集団の意味をあらわす。
そこから、「みやこ」「軍隊」「大衆を導く人」の意味に使う。
--------------------------------------------------
(角川書店「漢和辞典」より。 ●は左側、○は右側の部首)

「師」と呼ぶべきは、人々の大集団を導けるほどの人ということだろう。

そんな指導者が身近に、二人もいてくださっている。
研究と芸、二つの道でそれぞれお世話になっているけれど、
お二人の器の大きさって、なんだか種類がちょっとちがって面白い。

研究の師。
上司と部下として出会って以来、
指導教授と社会人学生、NPOの理事長とボランティア、と、
立場を変えたり重ねたりしながらお世話になり続けている先生。

食欲の戻りが遅くってあんまり食べられなくって、と打ち明けたときの、
先生の反応は。

「そりゃあ困ったな。
 まあでも、私みたいに食欲ありすぎても困っちゃうんだけどな、わっはっは

芸道の師。
言わずもがな、デキゴコロで箏と三絃を習い始めて以来、
ながながと、名取となり、大きな演奏会に出してもらえるようになり、
ついに準師範となるところまでお世話になり続けている師匠。

じつはこうこうこういう出来事がありまして、と洗いざらい話したときの、
師匠の反応は。

「ええっ、そんなの、私だったら怒っちゃうわ
 そういうイヤな目に遭ったときはね、自分は決して人に同じことをすまいと教わった、って思うといいわよ」

全然ちがうみたいで、共通しているのは。
怒りや悲しみや憎しみのようなネガティブな感情、
そういうものすべてひっくるめて踏み台にする気持ち。

そうだ。
いつもヒイラギは前を向いているのだった。
時間は、止められないのだから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする