お仕事のメールチェック。
琴の練習。
ロシアに持って行ってた三味線ケースを片付けた。
琴の練習。
回収袋3つ分の新聞紙を整理してゴミ置き場に運んだ。
琴の練習。
年賀状に使う写真を編集した。
琴の練習。
年賀状の宛名を印刷した。
琴の練習。
放置してた空のスーツケースを、ちゃんと閉めて玄関に置くことにした。
琴の練習。
一息ついて、琴の練習。
ちょっとお茶飲んで、琴の練習。
いま何時ぐらいだろうと思いながら、琴の練習。
これだけ練習しても、どうも達成感に欠ける。
越えるべき芸の壁は、ときどき急に高くなる。
明日は今年最後の師匠の稽古だ。
一昨日のうちに先生には今年最後のご挨拶をした。
昨日の午後5時にはチーフともお別れ。
目の前の仕事に無理やりケリをつけて研究室を出た夜7時過ぎ、
エレベーターは全館停止で7階分の階段を歩いて下りた。
さすが国立。 こうゆうとこばっかし、きっちり暦どおり。
今年最後のカルチャーセンター・レッスンに顔を出し、
師匠の一番弟子先生にお歳暮代わりの衝撃の告白。
――1月はお稽古に来られる日がありません…
平日夜と土日がほぼ壊滅状態。
日曜日の師匠の稽古にすら行ける日が見当たらない。
稽古に伺う以前に、人としての暮らしが成り立ちそうにない。
ノーベル平和賞クラスの大物を、
立て続けにふたりも招聘してしまったツケは、
なにをやるにも〝ひとり事務局〟のヒイラギにのしかかる。
大波小波、どんぶらこ
外人さん相手の仕事で休めるのは大晦日と元旦くらい。
カレンダーも仕事も日曜から始まるイスラム圏相手ときた日には、
向こうが張り切って仕事を再開する日曜日が対応のピーク。
家に帰れば、定員オーバーで即刻締め切ったイベントに
相変わらず申込みが舞い込み続けている。
残念な返信は時間をおいてから送ることにして、
夜のうちにディスカッションペーパーの仕上げにかかる。
いつの間にか朝。
玄関のチャイムが鳴る。
イベントのポスター原稿が宅急便で届いた。
あぁ、そうだった。
熱いコーヒーでも淹れて一服したら、また仕事にかかるか。
業者が年末年始休暇の間に、校正指示を出しておかねば。