復帰早々、終電近くまで仕事してるあたりが日本的。
帰国して最初の出勤日にまず感じたこと。
東京のニッポン人たちは、すれ違うのが下手。
特に改札口とか、エスカレーターの乗降口。
本来はまっすぐ人が行き交うはずの場所。
なぜか真横に横切れると固く信じて疑わないチャレンジャーが多い。
覚悟を決めたようにこちらをにらみつけながら体当たり。
美しくない。
一年ぶりのモスクワ音楽院周辺は、
去年も工事中だった歩道がそのまんまの姿。
細長い板を継ぎ合わせただけの狭い仮設の歩道をギシギシいわせながら、
大きな体のロシア人たちが足早にすれ違っていく。
こちらが場所ふさぎな楽器や荷物を担いでいても、
フシギなほど誰とも身体が触れ合うことがない。
みんな、すれ違う相手にわずかに自分の正面(背中ではなくて)を向けながら、
当たり前な顔をして歩いていく。
あまりにも自然で気づかないほどの身のこなし。
美しい。
ロシアに限らず、西洋人はたいがい、こういうことがきちんと身についている。
色んな人が居合わせることへの気遣いの歴史が長いせいだろうか。
にらみつけて体当たりだなんて、
ちょっと相手を間違えたら、冗談じゃなくて本当に殺されちゃうんだし。
ロシアの人たちが美しいと賞賛してくれた日本の音楽。
街を歩く人の身のこなしも、もう少し美しくなれるといい。
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