自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モンキアゲハの幼虫,孵化直前

2020-08-23 | モンキアゲハ

モンキアゲハの産卵を確認したのが五日前の夕方。

順調に発生が進んで,いよいよ孵化という日。朝確認すると,確かに孵化近しの予感。正午過ぎ孵化が始まりました。顎が見えます。

 

ほとんど休むことなく,穴を大きくしていきます。

 

まだ毛が数本ずつ束になった状態です。

 

毛が外に出て来ました。顎がしっかり動き続けます。

 

誕生直前の様子です。穴の大きさはこれでちょうど。このあとさっさと出ました。

 


ヒメカマキリの頭・顔

2020-08-22 | 昆虫

夜のこと。一匹のヒメカマキリが今の壁にいました。外から入ってきたものでしょう。至近距離から撮ってみようと思い立って,カメラを近づけました。

 

じっとしているようでも触覚をぴくぴく動かしているので,なかなか思うようには撮れません。

 

鎌の一部を入れて思い切り大きく撮ってみました。

 

正面から撮りました。単眼がよくわかります。りっぱな顎です。

 

真上から頭部を撮りました。複眼の付き方がよく理解できます。獲物をしっかりとらえる目です。

 

胸部側から同じところを撮りました。こうすると,カマキリの目線でモノが見えて来そうな感じがします。

 

撮影中,ヒメカマキリは何度も舞って部屋の中を回旋。壁に着地するごとにレンズを近づけて撮りました。撮ってから部分を切り取り,拡大するというトリミング手法はふだんからまったく使用していません。カマキリの動きに対応しながら辛抱強さで勝負。ヒメカマキリは,わたしの目を飽きさせないすてきな表情の持ち主です。

 


夏! 虫の目写真シリーズ(25) ~ショウリョウバッタの幼虫~

2020-08-21 | 昆虫

夕方。我が家の庭にて。

サツキの葉にショウリョウバッタの幼虫がとまっていました。体色に赤褐色が混ざっていて印象に残ったので撮っておきました。わたしにはめずらしい感じがします。色からいえば,ショウリョウバッタに似ています。

 

曇りの日で,この時間帯になってようやく東の空に青空が覗きかけました。

 

西の空はまだ雲に覆われています。

 

成虫になったときの体色が見たいものです。また現れたらよいのですが。

 


夏! 虫の目写真シリーズ(24) ~カマキリ~

2020-08-21 | 昆虫

陽が沈んで気温が下がり,ほっ。畑仕事をしているときに見かけたのがカマキリ。ナスの葉で一休み。あるいは獲物を待ち伏せている?

 

カマキリも「やれやれ,ほっ!」でしょう。しばらく鎌や触角を舐めて,身づくろいをしていました。

 

レンズを近づけても一向に構おうとしません。むしろ,威嚇するようなポーズに見えることもありました。

 

大空に向かい,気持ちよさそう。

 


夏! 虫の目写真シリーズ(23) ~ツマグロヒョウモンの終齢幼虫~

2020-08-20 | ツマグロヒョウモン

我が家の庭に雑草が生え,時折草引きする程度にしていると,草は勢いを増す感じです。それでも適当に草引きをするだけ,というズボラな自分です。

スミレがあちこちに生えています。スミレは種子を弾き飛ばして分布を拡大する戦略の持ち主なので,ズボラなわたしにはすっかりなくすことはできません。すると,そこにツマグロヒョウモンが卵を産付。これが育って幼虫になります。

 

下写真は終齢幼虫です。葉を食べ尽くすと,次の葉に移ります。中央の右にある葉の上にもいます。

 

反対方向から写しました。

 

別のスミレでも終齢幼虫が葉を食べていました。

 

とにかくよく食べます。食べていないときは地面に降りて休んでいます。葉がなくなると,歩いて近くのスミレに移動。葉を見つけるのがうまいなあと感じます。どこで感知するのでしょうか。

下写真は翌朝,朝日を浴びて休んでいる幼虫です。この直前,すぐ傍にある葉を食べていました。つまり,食べては休み,休んでは食べる生活を送っているということです。

 

この生活スタイルは種の維持につながっていきます。もうすぐ蛹になります。どこか安全な場所に動いて行くでしょう。

 


キマダラカメムシの卵(1)

2020-08-20 | カメムシ類

公園にて。

ササの葉の裏側に,黄白色をした卵がかたまって産み付けられていました。蓋部分があるので,明らかにカメムシの卵とわかります。しかし,その名前まではわかりませんでした。

 

行儀よく12個。

 

美しさの感じられる卵です。

 

撮影後,同定作業を開始。すると,すぐに判明しました。キマダラカメムシが産んだものでした。

このカメムシならたくさん見かけます。とくに,コブシの木によく発生します。しかし卵を見たのは初めてです。それなら孵化を見てみたいと思うのは,わたしの好奇心の常。

本記事を発見一日目とします。

 


夏! 虫の目写真シリーズ(22) ~ツチイナゴ~

2020-08-19 | 昆虫

久しぶりにツチイナゴを見ました。草地を歩いていると飛び出して来ました。そうして,わたしから少し離れた草の間に入り込みました。

そこでツチイナゴはじっとしたまま。身の危険を感じているかのようです。動かないのはラッキーとばかりに,手前の草をちょっとよけるようにしながらレンズを近づけました。

 

さすがに危険だと察知したようで,歩いて移動し始めました。

 

草が刈り払われたところに出て,静止。こうして見ると,空でも食べているような。空は雲で覆われています。

 

フェンスに登りました。ここなら近景・中景・遠景が写し込め,ラッキー場面になりそう。レンズを近づけても動きなし。ありがたいことに,長い間そこにいました。

 

至近距離からこうして昆虫を撮るのはむずかしく,多くは気づかれます。「それでもなんとか」と思いつつ経験を重ねていると,なんだか付き合うコツが見えてきたような。

 


ヤイトバナとコハナバチ(続々々)

2020-08-19 | 生物

関心を持ち続けていれば,チャンスは巡ってくるものだなあと今感じています。前は,ヤイトバナと昆虫とのかかわり方に目を向けていたかったのですが,向けた途端に繰り返して貴重な場面を目撃できたのですから。

時間さえかければそれなりの成果はあるのかもしれませんが,じっとその場で待つゆとりはありません。それは研究者に任せるほかなしです。

その後,またまたコハナバチを見かけることになりました。今は徹底して目を向けているので,目撃するたびに何度も取り上げることにします。

 

吸蜜を終えて出て来たところを撮りました。

 

陽射しの厳しい日中は花に勢いがありません。確実に昆虫を目撃しようと思えば,午前中がよいと思われます。

 


身近に希少種グンバイトンボ!(続)

2020-08-18 | 昆虫

グンバイトンボを至近距離から撮っておきたいと思い,ねらってみました。

 

脚の付け根にある赤い点はアカダニです。

 

そっとそっと前から近づきました。逃げません。「ほっ」。

 

真正面から。個眼が写っています。色合いもいいですね。たいへん愛嬌があるように見えます。これは勝手な印象です。

 

なかなかよい感じに撮れたのでは? コンデジを使った撮影としてはマアよし,です。