自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

誕生! シオヤアブの幼虫

2020-08-12 | 昆虫

畑で赤ジソを栽培しています。葉を採集していると,一枚の裏側にシオヤアブの卵鞘(らんしょう)が産み付けられていました。それを持ち帰って水に挿し,数日経ちました。

ふと見ると,幼虫が誕生している瞬間! 大慌てで撮影開始です。卵はこの塊の中に詰まっています。位置は中央付近から底面にかけてです。それが孵化して出て来るのです。

 

一気に数匹誕生している場面です。穴からからだを出した途端,棒を振り回すような動きをして出ようとします。

 

一匹をできるだけ近接して写しました。体節や,極細の毛がよくわかります。腹部に見える小さな突起は腹脚でしょうか。

 

穴から出るかどうかという瞬間です。あっさり出て来るのかなと思っていたら,そうでなく,じっとその瞬間を待っている感じでした。一匹が出たら,それに続いてどんどん出て来ました。外の様子を窺っているのかもしれません。

 

板の上を歩いているときに写しました。脚があるはずなのに,まったくわかりません。よほど短いようです。幼虫は土の中で育っていきます。たぶん,土の中の生活だと脚をほとんど必要としないのでしょう。

 

こういう瞬間をとらえるのはめずらしいこと。運がよかったとしかいいようがありません。