公園にて。
草が刈り払われました。突然のことで,そこを棲み処としていた昆虫たちはびっくりしたでしょう。棲み処を追い払われることになったのですから。
キリギリスもその一つ。フェンスにつかまっていたのはメスで終齢幼虫です。
後を付けながら撮影。平日で,コロナ禍で,人影はありません。
安心したように歩いていきました。
間もなく脱皮して,さらに風格が増すでしょう。
公園にて。
草が刈り払われました。突然のことで,そこを棲み処としていた昆虫たちはびっくりしたでしょう。棲み処を追い払われることになったのですから。
キリギリスもその一つ。フェンスにつかまっていたのはメスで終齢幼虫です。
後を付けながら撮影。平日で,コロナ禍で,人影はありません。
安心したように歩いていきました。
間もなく脱皮して,さらに風格が増すでしょう。
ここは水車のある水辺。わたしの生活圏内にあるところです。
自然風景の撮影に出かけ,たまたま見かけたのが希少種のグンバイトンボ。「ほっ,ほーっ! これはめずらしい!」。思わずそう思いながら撮影開始。幸い,ときどき移動はするものの,遠くに行く気配はありません。
オスの中脚・後脚が軍配風に広がっています。色が白いのでひときわ目立ちます。
きっと,生きていくのにここの環境が合っているのでしょう。これから当分,気にしておこうと思います。
ヤイトバナが虫媒花で実がどっさりできるのは,まちがいなく虫が訪れているからです。なのに虫を見かけないのはふしぎだと思っていたのですが,考えてみればそうふしぎでもなさそうな気がしてきました。
というのは,今日(8月15日)の早朝,ウォーキング中に観察したコハナバチの例ではハナバチの様子がじつにせわしないのです。一つの花に着地するかと思うと,そうでなく隣りの花へ,ここで着地するかと思えばまた隣りの花へと移動を続け,いくつめかの花にようやく降りるといった動きをするのです。
おまけに,ハナバチの大きさがいたって小さく,目に留まるのがふしぎなほど。こうなると,頻繁に訪れていても,ほとんど気づかないのかもしれません。
今日の場合は,花に入って一分ほど中にいたでしょう。
やっと動き出しました。
それまでじつに長い時間と感じました。出て来たときに撮った写真を見ると,からだに付着した花粉の量にたまげてしまいます。
もちろん次の花に移っていきました。
なかなかすてきな目撃ができた朝でした。
公園にて。
シオヤアブが数匹盛んに捕獲行動を繰り返しています。視野に昆虫の姿が飛び込んでくるとさっと発進。羽音が響きます。
着地したときに,近寄って捕獲に成功したか確認。大抵は失敗です。この日,一度だけ獲物を捕まえているのを見かけました。どうやら小さなハナバチのようです。花粉がからだに付いています。こういう昆虫が捕まるのですから,シオヤアブの目はかなりよいはず。
小さい獲物なので前脚だけでつかんでいます。それも軽々と。こんなのに捕まると,捕まったほうはひとたまりもありません。
念ずれば花開く,ですね。
コハナバチがヤイトバナの中に入った瞬間の撮影に成功! あまりに咄嗟のことだったので,露出加減がうまくいかず。でも,大きな証拠写真になります。こうした写真が公開された例はまだ数少ないのではないでしょうか。
これは頭部を突っ込んでいるときのもの。
もうすこし近づいて撮りました。
ここまでで20秒ほど。この光景は忘れられないものとなりました。
花からすっかりからだを出しました。
そして,次の花へ。
このあと,ガガイモの葉で休んでいました。口元に水滴が。おいしい成分が含まれているのでしょう。
吻を出したり入れたり。満足しているようでした。
以上が,"念ずれば……"の内容です。
朝。ウォーキング中の道端で褐色をしたツユムシを発見。クズの葉の上でじっとしていて,わたしが近づいてもそのまま。
右の後ろ脚がとれています。
褐色をしたツユムシを見たことがないので,手にして撮影。りっぱな産卵管の持ち主です。腹部の模様が独特。この翅とからだだと,枯草に中にいたら,いることがさっぱりわからないでしょう。
顔の写真も撮っておきました。赤い斑点がお似合いです。
ウォーキングの途中,ヤイトバナにホソヒラタアブが飛来した瞬間を目撃。やって来たヒラタアブはホバリングした後,パッと花につかまりました。そうして吻を花弁に付けて舐め始めました。
この行動のどこかが花の受粉に関わっているのかといえば,まったくわかりません。ヒラタアブが頭を花に突っ込むところでも目撃できれば明らかになるのですが,話はそう簡単ではありません。
ホソヒラタアブは花を変えました。ここでも,花弁を舐めるだけ。柱頭に触れているとも思えません。
ホソヒラタアブは,花の何らかのシグナルに導かれて訪れたのかもしれません。たとえば,色とかにおいとか。
決定的な場面を見かけたらスゴイのですが。
アオメアブが昆虫を捕獲して葉にとまっているのを見かけました。近寄ると逃げられてしまいました。行方を目で追っていると,近くの草に降りました。
今度はさらに慎重に近寄って行きました。低い姿勢をして獲物を見ると,セイヨウミツバチのようです。シロツメクサで吸蜜して,移動中にでも捕まったのでしょう。抱え込まれた様子から見ると,これはもう脱出不可能です。
地面に肘と膝をおき,這うような格好で撮影。幸い気づかれませんでした。体液を吸うのに神経が注がれている模様です。
アオメアブを含めてこの種のアブが活動する時期は躍動感に満ちています。
ヤイトバナにいたのがササグモ。獲物でも捕獲していたら絵になるところなのですが,何もなし。ここで待ち伏せをしているのか,なぜこのように開口部を塞ぐようにしているのか,よくわかりません。
いずれにしても,昆虫が来ることを待ちわびている気がします。
クモあれば訪花昆虫あり,です。
シロツメクサにはチョウがよく訪れます。チョウがすむ環境下で咲く花には,当たり前のことながら住んでいるチョウがやって来ます。ヒメウラナミジャノメは林縁部にくらしているので,そこにシロツメクサがあれば吸蜜する姿を見ることができます。
一つの花が気に入ると,その種の花を渡るようにして蜜を吸い続けます。
いくら近づいても,びっくりさせない限り接写できます。
吻の伸びる様子が細かく見てとれます。一方の花側から見ると,この巧みな吸蜜作戦では受粉成立どころか単に盗み取られるだけで,迷惑な話です。チョウはちゃっかりしています。