自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫観察会

2015-10-10 | 日記

10月10日(土)午前10時。科学館から依頼があって,昆虫観察会に出かけました。科学館周辺の草むらで昆虫写真を撮っているという事情から,情報提供者として協力しました。


ふつうなら昆虫がたくさん見られる草むらは,すっかり草が刈り払われていて,虫の姿はほとんどありませんでした。惜しい惜しい。

そんななか,いくつか印象的なものがありました。まずは,サルトリイバラの葉で見かけたルリタテハの卵殻。あちこちで見つかりました。一枚の葉に3個もある例もありました。

キチョウを2頭見かけました。びっくりさせない限り逃げません。


ホソヒラタアブとヒメヒラタアブをたくさん見かけました。在来タンポポが数個咲いていました。花がすくないので,このように2頭がいることも。


アブが獲物を狙っていました。獲物が近くを通りかかると,捕らえようとしてハンティング行動を始めました。


コノシメトンボがいました。見かけたのは2匹。


じっくり観察していくと,それなりに「ふうーん」と思う場面に出くわし,目を釘付けにされることがあるものです。2時間の観察をとおして,結構ゆったりとたのしむことができました。

 


ダイコン紙

2015-10-10 | 野草紙

ダイコンが育っています。わたしの場合,播種時,数粒を一カ所にまとめて蒔くので生育が始まるとどうしても間引かなくてはなりません。この間引き菜は,食卓の味覚としてなかなか魅力があります。わたしの場合,ピリッと刺激があるところがなんともいえず食欲をかきたてるのです。


葉にはもちろん植物繊維があります。主脈には太めの繊維があります。これをダイコンの根ごと煮て,紙料にして紙を漉きました。といっても繊細な紙にあるわけでもなく,いたってたくましい野菜紙といった感じです。この紙を構成する繊維がわたしの消化器官を通過しているのかと思うと,愉快になります。大腸の掃除にはぴったりかもしれません。

煮るのは短時間です。煮終わると,手で揉み洗いします。ミキサーにかけなくても適度な長さの繊維が得られます。人によっては,かえってこの方が味わいのある紙だと思えるかもしれません。

紙料を取り出したあとは,漉いて湿紙にします。

そうして水切り,乾燥,と手順を踏みます。このときの基本は太陽任せ,風任せ,自然任せです。アイロンには頼りません。きれいな平面をもつ紙をつくるには,これが最適です。


こうしてダイコン紙が出来上がりました。今回は手揉み法によったため,表面のざらつきが目立ちます。


話はすこし変わります。ダイコンの根,つまり太い根からもダイコン紙をつくることができます。簡単にいえば,おろし金でおろして紙料をつくり,それを漉くのです。これについては,いずれ記事にしましょう。