自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

生まれたばかりのクロヒラタアブ

2015-10-04 | ヒラタアブ

早朝の,アゲハの庭園でのこと。庭の片隅に設置した堆肥ポストに残飯を入れに行ったついでに,レモンの木を見ていると目にとまったのがクロヒラタアブ。一晩をここで明かしたのかなと思い,じっくり観察すると,そうでもなさそう。ちっとも飛ぶ気配がありません。

おかしいなと感じながら,さらに観察すると,どうやら誕生して間もない成虫らしいのです。もっと見ていると,囲蛹の殻がすぐ傍にありました。これで,今朝生まれた個体だとはっきりわかりました。さっそく撮ったのが下写真。 


そういえば,ずっと以前レモンにはアブラムシが付いていました。それでそこに卵が産み付けられ,孵化した幼虫がこうして成長して無事に成虫になったというわけです。そう思って,他に囲蛹はないか探しました。すると,葉の表面で2個見つかったのです。合点です。

さて,撮影しているときに,尾端から体液が排泄されました。生まれて初めての排泄です。色はミルクといった感じです。 

 
このあと,指にのせてみました。飛び去ることもなく,静かにのっていました。

ヒラタアブの幼虫がレモンにいることを知ったのは,今回が初めてです。わたしにとっては,大切な生物的事実です。