8月23日(日)。夜。孵化後,ちょうど2日が経過。体長は6mm。からだが褐色を帯びています。2匹の幼虫はそれぞれ別の葉に移動して,じっと静止したまま。食痕はありますから,食欲はあるということです。
長い間動かないというのは,ふつう脱皮を控えているときです。さて,今回はどうなのでしょう。
8月24日(月)。注意深く観察を続けていると……。脱皮が始まりました。午後0時42分のこと。じっとしていた幼虫の動きが激しくなったので,それとわかりました。
午後0時47分。体表に薄い膜が見えて,それが皺をつくっています。
午後0時53分。皮がどんどん後方に送られていきます。頭部を覆っていた殻は,そのままのかたちで皮に付いたまま送られていきます。
午後1時13分。すっかり脱ぎ終わりました。
午後1時45分。後方に移動して皮を食べ, 食餌を終えたのがこの時刻。
こうして2齢幼虫が誕生したのです。脱皮前の静止状態は,どれだけ続くか定かではありませんが,大変化の前兆であることは他例と同じです。