スーパーで袋入りのモヤシを2袋購入。種皮の色から,どうもブラックマッペのようです。これから紙をつくります。モヤシ紙をつくるのはそうむずかしくはありません。
モヤシを調理したり食べたりしていると,シワーッ,シャリシャリッとした感触があるので,「これは繊維だ!」と感じます。繊維がある限り,それを取り出せば紙がつくり出せます。では,さっそく挑戦してみましょう。
葉書サイズをつくるには1袋あれば大丈夫。2袋ならB5サイズが漉けます。
沸騰している湯にモヤシとアルカリ剤とを入れて,煮ること30分。ずいぶん軟らかくなりました。それを手で揉み洗いしながら,繊維を取り出します。わたしは,一部をミキサーで叩解し短い繊維にして混ぜて使いました。こうすると,すこしはきめの細かな紙になります。種皮や子葉はそのままにしておきます。
こうして漉いた湿紙は下写真のようになります。
乾かすのは,いつものとおりで「はじめ一気にサッサッ,おしまいゆっくりヤンワリ」の原則を守ります。こうすることで,周辺から剥がれる万一の事態を避けることができます。
こうして,透明感のある粋な紙ができました。
拡大してみると,繊維がたくさん!
食べようと思ったら食べられます。なかなかすてきでしょう。モヤシを食べるって植物繊維を食べることでもあるんだなあ,なんてついつい感じてしまいます。腸をきれいにする一役を担っている,ってところでしょうか。