自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モヤシ紙!

2015-08-29 | 野草紙

スーパーで袋入りのモヤシを2袋購入。種皮の色から,どうもブラックマッペのようです。これから紙をつくります。モヤシ紙をつくるのはそうむずかしくはありません。

モヤシを調理したり食べたりしていると,シワーッ,シャリシャリッとした感触があるので,「これは繊維だ!」と感じます。繊維がある限り,それを取り出せば紙がつくり出せます。では,さっそく挑戦してみましょう。

葉書サイズをつくるには1袋あれば大丈夫。2袋ならB5サイズが漉けます。

沸騰している湯にモヤシとアルカリ剤とを入れて,煮ること30分。ずいぶん軟らかくなりました。それを手で揉み洗いしながら,繊維を取り出します。わたしは,一部をミキサーで叩解し短い繊維にして混ぜて使いました。こうすると,すこしはきめの細かな紙になります。種皮や子葉はそのままにしておきます。


こうして漉いた湿紙は下写真のようになります。


乾かすのは,いつものとおりで「はじめ一気にサッサッ,おしまいゆっくりヤンワリ」の原則を守ります。こうすることで,周辺から剥がれる万一の事態を避けることができます。

こうして,透明感のある粋な紙ができました。


拡大してみると,繊維がたくさん!


食べようと思ったら食べられます。なかなかすてきでしょう。モヤシを食べるって植物繊維を食べることでもあるんだなあ,なんてついつい感じてしまいます。腸をきれいにする一役を担っている,ってところでしょうか。