自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

早春,マンサクの花と訪花昆虫(14)

2015-02-25 | マンサク

アカバナマンサクの花弁ときたら,もう,大した赤色の持ち主です。まことに鮮やかで,どきっとするような濃さを誇っています。これが大きな花弁だと冬のこの時期なら観察者の目玉が飛び出してしまうぐらいの強烈さだと思われますが,実際はとてもしっくり見えます。

誇張し過ぎず,それでいてピリッとその存在をアピールしている感じなのです。わたしは,この木が気に入っています。赤い花を敏く見つけて訪れる昆虫がいるということは,やっぱり色で虫を招く戦略が功を奏しているのでしょう。 

さっそく,ユスリカのなかまが来ていました。体長はせいぜい2mm程度。

 
花に頭部を突っ込んで,というよりも体全体が花に埋まっている,とでもいう格好です。

 
別の花でも,同じなかまが活動中です。

 

 
からだにはちゃんと花粉が! 1,2mmの世界に,こういういのちの展開があるというのは驚異的です。  

 


発火法の手ほどき

2015-02-25 | 日記

2月24日(火)。お二人の女性が仕事場に来られました。発火法を体験して覚えたいとのこと。それで伝授しました。それぞれに,自然の中で子どもを育てる保育に強い関心があって,実践していらっしゃるそうです。

「発火法は技術なので,ポイントさえ押さえれば,誰でも容易に身に付けることができます。ほとんどの人が,とてもむずかしそうにおっしゃいますが,そんなことはありません。呆気ない程簡単です。誰にでも再現できるのが技術です」。そんな話から入りました。

先ず,摩擦式を取り上げてキリモミをはじめいろいろな発火法について説明していきました。その中で,発火法に共通した技術ポイントをお伝えして,炎を作るまで演示。その後,マイギリ式に挑んでもらいました。

ここでは摩擦力に打ち勝つことに多少の苦労があったものの,お二人とも成功。大喜びされていました。


次に,打撃発火法の火打ち式を取り上げました。これも呆気なく成功! 大いに感動なさっていました。

実際は,説明も含めて1時間半程度かかっていましたが,初めての人でも,たったこれだけの時間で習得できるわけです。「これが発火技術というもので,科学の範疇の話です」。こう,わたしは結んでおきました。

3月終わりに,野外保育の一年間の締めくくりイベントを計画されているようで,そこで火を起こして料理をしたいと話され,火を起こしてほしいと依頼されました。わたしは,「その場にいて協力させていただいてもいいですが,火を起こすのは主役である皆さんの手で。わたしは見守りながら脇役に徹するのがいいですね。その代わり,必要に応じて助言します。それなら安心でしょう」とお伝えしました。わたしが前面に出ては,皆さんのホンマモンのたのしさが生まれないでしょう。とくに,こうした体験活動では。

結局,そうすることになり,お二人は気持ちのよい表情でお帰りになりました。