自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

早春,マンサクの花と訪花昆虫(11)

2015-02-22 | マンサク

この日は寒い日でした。それでも,風がほとんど感じられず,花に日の光が当たっていると,ツマグロキンバエがいました。はじめ,枯れ葉にとまっているので,どうするか見ていると,歩いて花に移動しました。そうして,そこで餌を舐めていました。 でも,ほんのしばらくだけ。

 

 
間もなく萼の上に移りました。静止した姿は堂々としたもの。からだには花粉がほとんど見られません。この時点では,餌には恵まれていないということでしょうか。

 


しばらくすると,また元の位置に戻ってきました。 

 


気温が低いので,まだまだ動きが鈍そう。マンサクの開花は長期間に及びます。このツマグロキンバエもたくさんの餌を口にできるでしょう。そのうちに,キンバエのなかまも増えてきます。こうして春が確実に近づいています。

 


今年のロウバイ(7)

2015-02-22 | ロウバイ

花を見ていると,黒いものが中で動いていました。よく見ると,どうやらハエのなかまです。レンズを向けると,どうやらタネバエのようです。 からだには花粉が付いています。とくに,背部分はオシベの葯に触れたようで,どっさり! まだ葯に触れている姿勢で,食餌に懸命の様子。

からだには剛毛がたくさん。すらっとした体型。とくに脚の長さが際立ちます。タネバエの一種としてくくっていってしまうと,間違いをしでかすことになるのかもしれません。しかし,この際,誤解を承知でそう呼ぶことにします。


しばらくして,花の外に出てきました。花粉の付いた位置から,ハエの行動がなんだかいい当てることができそうです。 

 
これで別の花に移動するのかなと思っていたら,また後戻りしました。この花がお気に入りなのでしょうか,食餌が続きました。

 
いつまでもいるわけにはいかず,結局わたしはその場を離れました。それにしても,タネバエの行動からは小さないのちが生き抜く執着心のようなものがジワーッと伝わってくるひとときでした。