自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

早春,マンサクの花と訪花昆虫(6)

2015-02-06 | マンサク

 2月に入り,マンサクがわっとばかりに咲きかけました。

過ごしやすい,無風の日のこと。さっそくホソヒラタアブが訪れました。今活動している昆虫では大きめなので,目が慣れればすぐに見つけることができます。

アブは開いて間もない花をじっと覗き込んでいました。たいへん慎重に確かめているといったふうでした。 

 

 
間もなく,歩いて隣りの花に移動。脚場に脚をしっかり置いて,からだを伸ばすようにして,ここでも中を覗き込んでいました。口吻が伸びているかどうかはよくわかりません。

 


しばらくすると,そこを離れて下方向に向かいました。「まだ時期尚早なのかなあ」とでも思っているかのよう。 

 


さらに歩いて,枝に。前脚を口先にもっていって,掃除をしている様子。生来の清潔好きが出ています。からだには,まだ花粉は付いていません。葯から花粉がこぼれ落ちるほどまで花が熟すには,まだ時間がかかりそうです。 

 

 
この日のヒラタアブには,満腹感が味わえなかったようです。しかし,それを味わえる日はそう遠くありません。いずれ食餌行動にお目にかかれるでしょう。

アブは,ぷいっとばかりに飛び去りました。