2月に入り,マンサクがわっとばかりに咲きかけました。
過ごしやすい,無風の日のこと。さっそくホソヒラタアブが訪れました。今活動している昆虫では大きめなので,目が慣れればすぐに見つけることができます。
アブは開いて間もない花をじっと覗き込んでいました。たいへん慎重に確かめているといったふうでした。
間もなく,歩いて隣りの花に移動。脚場に脚をしっかり置いて,からだを伸ばすようにして,ここでも中を覗き込んでいました。口吻が伸びているかどうかはよくわかりません。
しばらくすると,そこを離れて下方向に向かいました。「まだ時期尚早なのかなあ」とでも思っているかのよう。
さらに歩いて,枝に。前脚を口先にもっていって,掃除をしている様子。生来の清潔好きが出ています。からだには,まだ花粉は付いていません。葯から花粉がこぼれ落ちるほどまで花が熟すには,まだ時間がかかりそうです。
この日のヒラタアブには,満腹感が味わえなかったようです。しかし,それを味わえる日はそう遠くありません。いずれ食餌行動にお目にかかれるでしょう。
アブは,ぷいっとばかりに飛び去りました。