自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホシノヒトミとホソヒラタアブと

2015-02-16 | 昆虫と花

2月16日(月)。月曜日なのでしごとは休み。居間に差し込む朝日が,いかにも「春近し」といった眩さを放っていました。昼前からぽかっと暖かで穏やかな天気に。こういうときは,冬でも間違いなく昆虫が活動します。農作業をしながら,昆虫の観察・撮影をたのしむことにしました。極上のひとときです。

予感通りです。空き地に咲いたホシノヒトミ,つまりオオイヌノフグリの花に,さっそくホソヒラタアブが訪れました。今の季節はとりわけ警戒心が強いようなので,気づかれないようにして撮影しました。コツは,それが花にとまってからゆっくり近づいていくのです。


移動するときは,わたしが日光を遮ってヒラタアブが陰に入らないようにします。そこまでしないと,感づかれる恐れがあります。


うんと慎重に観察していると,ヒラタアブは気づきません。からだには,花粉がたっぷり付着しています。食餌にはじっくり時間をかけ,次の花へと移っていきました。


頭をすっぽり花に突っ込んで花粉を舐める姿は,なかなか味わい深いものです。もう夢中なのでしょう。けっして驚かさないようにしなくては。


ホシノヒトミが昆虫を待っていたのと同じで,ホソヒラタアブだってこの花を待ち焦がれていたことでしょう。足元の自然は目を十分にたのしませてくれます。

そうそう,最高気温が12.8℃と心地よい一日になったお蔭で,越冬中のタテハチョウが目覚めて現れました。ヒラヒラ舞っているのを見て間もなく,また2頭がもつれ合うように大空を舞っていくのを目撃。いのちはちゃんと春を感じています。