hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

ブーレーズ

2007-03-27 22:17:48 | 日常
昨日3月26日はブーレーズ82歳の誕生日だった。
今でも指揮者として活躍しているそうだが、練習の際に、弦楽器の倍音が聴こえてしまい「誰か違う音を弾いている」とのたまうなど、相変わらず伝説的なエピソードを生み出しているそうだ。

私がブーレーズを知ったのは中学生の頃で、父親がラジオから録音した「ル・マルトー・サン・メートル」を聴いたのだが、中学生の私にはこの作品はまだ早すぎた。
その後、ブーレーズが指揮しているシェーンベルクのグレの歌を聴き、世の中には絵に描いたようなこれほどの天才がいるのだと知った。

先日、CD「レポン」を買い、ここ数日よく聴いている。
ピアノ、ハープ、鍵盤打楽器とツィンバロムが大活躍し、特にツィンバロムの音色はとても新鮮だ。
この作品とカップリングされている「二重の影の対話」(もともとこちらの作品が目当てだった)もエレクトロニクスを用いるため、日本では簡単に演奏できないが、いつかこうした作品を気軽に聴ける環境になることを願うばかりだ。