hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

QIS

2007-03-25 23:34:29 | sax関係
今日はアクタスへインターナショナルサクソフォーン四重奏団の演奏会を聴いてきた。
私は結成当時の4年前のミネアポリスでのコングレス、そして昨年のリュブリャナのコングレスでこの四重奏の演奏を聴いている。
名実共にインターナショナルな四人が日本で、しかもアクタスで演奏するなど想像できなかったので楽しみにしていたのだ。

プログラミングや演奏など、実年齢を感じさせないアグレッシヴな演奏会で、聴けて本当に良かった。
技術的には若手ほどのキレは無いかもしれないが、私よりも一世代、二世代上の四人が、今では各国の重要なポストについており、しかもロンデックス、デファイエ等が活躍していた黎明期を受け継ぎ、今に繋げているといった自負心のようなものを感じた。

大げさかもしれないが、我々はそうした先人の演奏からサックスに対する嗜好が育まれてきた。
我々の新しいものを追う姿勢も、そうした伝統の延長にあるべきで、根拠の無い突飛な行動に真の新しさなど無いのだと思う。
そんなベテラン奏者が集った四重奏団が、今日のような馴染み無い作品や委嘱作品を紹介してくださった。
なかなか出来ることではない。
まさに温故知新だ。

終演後は打ち上げにも参加させていただき、滅茶苦茶なフランス語でしどろもどろ会話したが楽しかった。