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浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

年代を超えて

2005年02月13日 | スポーツ
政治や仕事の世界では考えられないけど、スポーツの世界では10代の選手が世界のトップということが珍しくない。特に個人スポーツだと、テニス・ゴルフ・水泳など当たり前のようにニュースターが現れる。団体スポーツでは比較的、経験が必要なためトップになる選手は出てこないが、それでもNBAのレブロン・ジョーンズやサッカーのルーニー(イングランド)は10代で一流選手の仲間入りを果たしている。日本ではプロ野球で阪神が16歳の選手をドラフト指名しているし、Jリーグではヴェルディの森本が16歳で試合に出ている。

ここではJリーグに注目したい。なぜ、16歳の森本がJリーグの試合に出てきたのか。またサンフレッチェの高萩が17歳でプロ契約できたのか。お金をかけて契約するわけだから、よほどの自信がないと若い選手は獲れないと思う。ちょっと観ただけで大丈夫なんて判断できないはずだし、たまたま観た時に調子が良かったなんてこともあるかもしれない。でも自信を持って獲得するにはそれなりの理由があるに違いない。

その自信の根拠となるものが、クラブチームの選手育成なんだと思う。
以前、選手育成について書いたけれど、Jリーグは下部組織がしっかりしていないと加盟できない。だから、殆どのクラブがユース(U-18)、ジュニアユース(U-15)、ジュニア(U-12)(U-10)(U-8)、キンダー(U-6)までチームを持っているのではないだろうか。そして各年代で習得すべき技術・戦術・身体能力などをトレーニングしていく。この内容については「日本サッカー協会」のホームページを見てもらえれば詳しく分かる。
そして特筆すべきは、下のカテゴリーであっても上の練習・試合に参加できることである。例えば、ジュニアユースの選手がユースの試合に出たり、トップの試合に出たりすることが出来るのである。このことが、今まで中学生・高校生で「天井打ち」(そのチームで実力が1番になると成長が止まる)していた選手をさらに成長させるようになっている。

サンフレッチェでもこの度のキャンプに平繁・柏木・槇野のユース組が参加し、試合にも出させてもらっているし、昨年のユース杯では横竹(中学3年生)が試合に使ってもらっていた。またジュニアユースからは比較的頻繁にユースの練習に参加している選手が多い。

そんな中で選手の能力を長い間確認したうえでプロ選手として契約するため、若いプロ選手が誕生するんだと思う。まあ、森本にしたって、高萩にしたってクラブの下部組織に所属しているからこそだもんね。(他にも地方のクラブチームで実力のある選手はいると思うのだけれど・・・)

でも考えてほしいのは、本当に活躍できるかは未知数だということ。成功するかどうかは本人次第だが、若くして期待され、プライドもある選手が潰れていくのをどれほど見てきたことか。年代を超えて上を目指せるシステムは素晴らしい(野球にはないもんねぇ)。ただ、過度にそればかり取り上げると危険だと思う。経験も大きなウェイトを占めるスポーツだけに、早熟の選手で終わらないように希望する。



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