浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

多角的な思考

2008年12月17日 | 日常
画用紙に円が一つ、長方形が一つ描かれていて、これは同じモノを描いているのだと教えてもらいました。

いったいどういう意味でしょうか?

そう、これは円柱なのです。真上から見た形と真横から見た形が先ほどの円と長方形です。モノは見る角度によって形が異なるし、一方向からしか見ることが出来ないとしたら、そのモノの正しい形を捉えることは難しいでしょう。

さて、これには続きがあって、実はこの円柱はガラスのコップでした。では、このコップはどのように使うでしょうか?

当然ながら飲み物を入れて、飲むために使うでしょう。10人いれば、6~7人はそう答えるそうです。そして2~3人が花を活ける花瓶にするとか、定規のように円を書くとか答えるそうです。

そして0~1人くらい突拍子もない答えを出します。例えば、投げて割るとか、帽子(耳当て)にするとか、その行為とコップという形の有効性が全く結び付かない答えになります。この場合、人とは違った答えを出そうという気持ちは分かるのですが、思考の引き出しの少なさを感じてしまいます。

そして100人に1~2人くらいの極稀な人が出す答えに他の人は、アッと思うのです。その答えは誰もが知っていて、でも盲点で、言われれば頷いたりします。例えば、「コップで乾杯するんです」とか、飲む仕草を指して「コップにキスする」と言われると妙に納得してしまいます。そしてその答えを知った人たちは次に同じような質問があれば、そういった発想をするようになります。

僕はこの多角的な思考・発想が好きで、何か事があるとなるべく一方向からではなく、多方向から考えるようにしようと思っています。

だからと言って、物事の本質が捉えられているとは限りませんが…。


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