福祉施設に勤めていると、 沢山の実習生がやってきます。ホームヘルパーや介護福祉士、社会福祉士、最近では教員免許を取るときにも福祉実習があるそうです。
実習に来られる人は様々ですが、情熱を持っている人からただ資格を取るために仕方なく来ている人までいます。せっかく実習に来られるので、出来る限りの経験を積んでもらおうと考えるのですが、それを迷惑だと思う人も多いみたいで、こちらとしてもどのように対応してよいのか困ることもあります。
さて、現在、社会福祉士の勉強をしている学生が実習に来ています。約1ヶ月の実習ですが、介護の仕事から相談員の仕事まで色んな経験をしてもらいます。今週1週間は、相談員の仕事を経験するということで、僕の傍で実習を受けてくれています。この学生はとても熱心に実習を受けてくださるので、こちらも助かります。一応、僕なりに学んで欲しいこと(テーマ)を挙げて、それに向けて進めていくのですが、僕の考えているのは、福祉の世界だけで通用する力をつけても駄目だという事です。
今現在は、その学生は社会福祉士を目指していますが、もしかしたら違う職業を選ぶかもしれません。また、たとえ社会福祉士になれたとしても、福祉の世界のことしか知らない人間なんて、人間として器が小さいですからね。(これは自責の念も含めてね)
だから、相談員というコミュニケーションに重きを置く仕事であっても、それが社会生活に生きるものであってほしいと願って関わっているつもりです。是非、実習を自分自身にとって実のあるものしてほしいです。
実習生の指導にあたると、自分の仕事がうまく配分できないので大変です。
そして、そこに熱意の無い実習生がくると本当に疲れますよね。
「何のために実習に来ているんだ!こっちだって忙しいんだぞ。」という気になってしまいます。
今回は頑張ってくれているので、こちらとしても自分の時間を削っても色んな経験を提供しようかと思っていますがね。
実習に来る方には是非、好奇心旺盛であってほしいです。
私もヘルパー実習生につくことがありますが、いろんな人がおられますね。
こちらとしては、その人にとって初めて接する現場の人間なのだから、悪いイメージを与えないよう、また現場の実際を少しでも感じてもらえるよう、一所懸命やっているつもりですが、何も反応がなかったりするとどっと疲れます。「何でも質問してくださいね」と言っても何も反応がなかったり・・・。せっかくの実習なのだから、その仕事に就く就かないは別にして、好奇心を持って何でも貪欲に吸収していってほしいですね。