浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

右近の橘

2015年03月03日 | 日記
家に雛人形を飾ることが無いと雛祭りのことを忘れてしまいそうになります。



先日、松江のカラコロ工房に行った時に綺麗に飾られた雛壇がありました。
お内裏様とお雛様、三人官女、五人囃子、随身が並んでいて、とても綺麗でした。

そこでよく見るとお人形以外にも色々と飾られていることに気づきました。
その中でも僕の目に留まったのは両脇にある花木でした。

左側に飾られているピンクの花木は桃の節句というくらいだから、きっと桃だと思うけど、
右側に飾られている柑橘の木はいったい何という種類なんでしょうか?




この画像は松江に飾られていた物と関係はありませんが、ネットで調べてみると殆どが似たような感じだったので拝借させて頂きます。

さて、帰ってから調べてみると、「右近の橘、左近の桜」という言葉が出てきました。
僕が桃だと思っていたのは桜だったんですね。

そして柑橘は「橘」なんだそうです。

しかしですよ、桃の節句が旧暦で行われていたとして、今年で言えば4月21日がその日にあたるので、
桜の花が咲いて少し葉が出てきているのは納得がいきます。

でも、橘の花は5~6月に咲いて、実をつけるのは9~10月だとすれば、おかしいでしょう。
しかも花と実が一緒になっているし・・・。

俳句でも「橘の花」は夏の季語で、「橘」は秋の季語だそうです。
う~ん、右近の橘は謎が多いです。