浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

認知症

2011年12月16日 | 福祉

「痴呆」から「認知症」へ呼称が変わった時は、どれほど浸透するのか心配しましたが、テレビや新聞の影響も大きいのか、ずいぶんと浸透したことを感じています。

もちろん、僕の周りには福祉に関心を持っている人が多いため、「認知症」の浸透度も高いのかもしれませんが・・・。

さて、こうして「認知症」と呼ぶことに慣れてくると、今度は間違った使い方をする人が出てくるのも事実です。

先日のことですが、仕事でケアマネージャーの方と話をしていて、こんな会話をしました。

ケアマネージャー「新規の方で、ショートステイを利用したい方がいるのですが、大丈夫ですか?」

僕「それではその方のことを伺いたいのですが、まず男性ですか?女性ですか?それから要介護度と身体の状態なども教えてもらえますか?また希望の日程があれば、併せてお願いします。」

ケアマネージャー「女性の方で要介護2です。杖での歩行が可能ですが、一人では転倒する危険性があるので、付き添いが必要です。トイレも自分で行こうとするのですが、失敗することもあるので、リハビリパンツを使用しています。食事はセッティングすれば自分で食べられます。認知はありません。特に希望日は無いのですが、まず2~3日間くらいから利用したいのですが・・・。」

僕「認知が無いということは、認知症自立度はどれくらいですか?それに注意しないといけないような行動がありますか?」

ケアマネージャー「いえ、認知は無いので、特に問題ありません。」

この会話を聞いて分かった方がいらっしゃるでしょうか?

僕とケアマネージャーの会話は噛みあっていません。

なぜなら、ケアマネージャーが言っている「認知が無い」は「認知症が無い」ということなんですよね。

認知=心理学等で、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。