浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

施設の顔

2009年08月12日 | 日常

もう10年以上も前のことですが、介護の仕事から相談業務の仕事に変わりました。この時に当時の上司に言われた言葉が今でも僕の心に残っています。

「あなたはこの施設の顔なのよ。初めてこの施設に来る人は、まずあなたの格好を見て、施設の善し悪しを判断するの。あなたは人に見られているんだから、だらしない格好はしては駄目。」

もちろん介護の仕事をしていた頃から身だしなみについては厳しく指導されていたので、茶髪や無精髭は当然駄目だし、利用者を傷つけてはいけないのでピアスや指輪も禁止されていました。(結婚指輪でも仕事中は外していました)

当時から現在まで僕の職場でのユニホームはスラックスにポロシャツというスタイルです。この時に僕が実行したのは、ポロシャツの裾をスラックスの中に入れて、ベルトをきちんと締めることです。当時は、ポロシャツの裾を中に入れるなんて恥ずかしかったりしましたが、20歳代半ばの若輩者が自分より年輩の方を相手に、相談受付や面談を行なうわけですから、少しでも信頼されれば・・・と思って始めました。

イギリスなどではフォーマルな場でシャツやポロシャツの裾を出すのは常識外れの行動らしいので、それに倣ったつもりです。

それから10年以上が経っても、まだ同じスタイルで仕事をしています。周りにポロシャツの裾をスラックスの中に入れている人はいません。

でも「施設の顔」であり続ける限りは、少しでも真面目で誠実でありたいと思います。