浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

可能性を広げる

2009年02月16日 | スポーツ

先日、中学生のサッカーの試合に行ってきました。そこで他チームの指導者と話をしていて、色々と考えさせられました。

その人は非常に情熱を持って指導されている方で、またサッカーに対しても選手に対しても愛情を持っているので、尊敬できる方の一人です。

その人に「今日の試合はどうでしたか?何か気付いたことがあったら教えてください。」と言われ、自分なりに感じたことを話しました。それは、「ある選手が一試合を通じて、特定の場所で同じようなプレーを続けていたので、もっと違ったプレーもしたら良いのでは・・・?あのプレーしか出来ないとそれが通用しなくなった時に何も出来なくなると思う。」といった内容でした。

自分でそう意見を言った後で、色々と考え込んでしまいました。

おそらくその指導者は、あの選手に対して、まずはあのプレーを徹底して身につけさせようとしていたと思われます。そうすることで、その選手のベースや得意な形を作ってあげようとしているのだと思います。その上でまた違ったプレーも伝えていくのかもしれません。

そう考えると自分の言ったことが恥ずかしく思えました。

僕が指導者として、選手には「一つのことだけではなく、色々なプレーが出来るようになって欲しい」「言われたことだけでなく、自分で考えてチャレンジして欲しい」「自分で限界を作らず、色々なプレーにチャレンジしてプレーの幅を広げて欲しい」などなど、とにかく中学生のうちに完成した選手(人間)ではなく、沢山の可能性を秘めた選手(人間)になって欲しいと思っているので、生意気にもそんなふうに言ったのだと思います。

でもよく考えたら、きっとその指導者もアプローチの仕方が異なるだけで、「沢山の可能性を秘めた選手(人間)」という視点は一緒だと思うのです。

僕が一方向からしか物事を見なかったことで、本当に失礼なことを言ってしまいました。この場でお詫びします。すみませんでした。また色々と教えてください。