らんかみち

童話から老話まで

食えない花は雑草だ

2014年08月02日 | 酒、食
             

 米が稲に生るのは知っていたし、茗荷が地面から顔を出すのも知っていたけど、葉っぱが人の背丈ほどにもなるなんて知らなかった。とあるお婆ちゃんを訪ねたら、畑が荒れていて、茗荷のジャングルが形成されていた。
「それは生姜みたいなもんじゃろ」と、お婆ちゃんは興味の無い様子。似ているけど、茗荷に間違いない。雑草をかき分けて地面を見ると、あらら茗荷の花盛り。

 花が咲いたからといって茗荷が食えないわけじゃないけど、スカスカになっていたら物忘れという御利益も期待できまい。そう、忘れてしまいたいことが沢山あるからね……。
 もうちょっと早く知っていたら、宝のジャングルの草引きを買って出て茗荷をいただけたのに、残念無念!

 興味がないということは、宝の山をみすみす逃していることがある、ということ。チコリーなんて花にしか興味の無い人も多いけど、根っこはコーヒーに使えるし、軟白栽培したものは美味しい野菜になる。
 花にはあまり興味がないので、写真のちっちゃい花がなんという名か知らない。でもよく見たら、多肉植物にも見える。だからといって食えるほどの多肉でもないし……なので今は雑草に分類している。