らんかみち

童話から老話まで

ええ加減にせんかい、NHK!

2006年11月11日 | 暮らしの落とし穴
 こらっ! NHK、昨日の「プロフェッショナル・仕事の流儀」を観たけど、誤解をまねくような構成にするんじゃない。そりゃ、あのウィスキーのブレンダーは立派だろうが、あのウィスキーメーカーまでが立派な会社のように聞こえるじゃないか。
 
 確かにあのメーカーは株式の公開をする必要の無いほど儲かりまくっている超優良企業だろう。ひょっとして、規模は世界一のウィスキーメーカーかもしれん。だけど販売している商品の中には、首をひねりたくなるほど節操のない味付けがされたものが多い気がする。それなのに、■瓶という名のウィスキーは、ビールで言えばアサヒのスーパードライ並の圧倒的な売り上げを誇るのだそうだ。
 
「■瓶を買うお客さんはね、皆さん『これだけは昔とおんなじ味がするな~』とおっしゃいます。何にもわかっとらんのですな」
 酒屋のオヤジさんがそういって苦笑した。確かに昔と良く似た味を維持しているが、その製法はまるっきり違うものらしい。つまりブレンダーが非常に優秀なのは分かるが、企業理念は褒められたものでもないのだという。
 
 童話教室の先生は、ドキュメンタリー作家としても名をはせているのだが、
「ドキュメンタリーだから嘘は書きませんが、事実を羅列しただけでは読み手を感動させることは出来ないのです」
と、おっしゃっておられた。つまりそれが構成の妙というもので、腕の見せ所なのだろう。そういった意味で、昨日の番組は上手だと思う。が、あのブレンダーの苦しそうな、申し訳なさそうな表情はどうよ! そんな立派なことばかりしてるんじゃないんですよ、と顔に書いてあった気がしたのは、ぼくのS社に対する偏見だろうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿