別荘地となっている島の南側にある民宿で行われた陶芸クラブの新年会は、実にしめやかであった。クラブ員の高齢化ってこともあるけど、酒を飲む人がほとんどいないからね。ぼく一人でバカやって盛り上がっても、しらけるだけよ。
でもこの景色は綺麗でしょ。冬の海って、今が春真っ盛りなんだよね? 海苔の最盛期は過ぎたけど、ワカメとかヒジキはこれからが旬。いや実は良く知らないだ、海人のくせに。水が澄み切っているってこともあるけど、地元民でも綺麗な海だなって思う。
うって変わって、こちらは一昨日の晩に発注しておいたプリンター。エプソン、HP、キャノンと各有名メーカーのを使ってきたので今回はブラザーにした。編み機とかミシンのメーカーってイメージがあるけど、その技術を生かしてずいぶん前からドットインパクトのプリンターを作っていた。
今ではインクジェットの複合機が当たり前だけど、ぼくが初めてパソコンを自力で買った1995には、そんなのはまだ一般的ではなかった。
1995年。その年の今日は、あの日。すごい揺れだったけど、第一報は「震度四」って、嘘だろと思った。直後に兄が「震度四なんてもんじゃない」と、家具類の下敷きになりながら電話をかけてきた。だんだん明らかになる地震の規模。それでも同僚とかに電話して「出社するよな?」と確認した。大阪南部は電車も動いていたし、被害らしい被害もなかった。
会社に着いてみると、まだのんびりした雰囲気だった。やがて時間が経つにつれ、テレビとかの情報でとんでもないことになっていると分かってきた。救援に行くべきじゃないかという意見もあったし、その要請もあったはずなんだけど、会社としてはすぐに動かなかった。
20年近くも前のことを非難してもしょうがないけど、あのときあの会社の社員だった者の一人として、もっとできることがあったんじゃないかな、と悔み続けている。
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