らんかみち

童話から老話まで

コンクリートから人へって、人がいなくなった

2013年11月07日 | 暮らしの落とし穴
「コンクリートから人へ」と舵が切られるずっと前から当地では公共工事が激減し、多くの土建業者が廃業を余儀なくされたらしい。以来、負け癖がついたみたいに少子高齢化に拍車がかかって今に至っている。
 大きな工事を受注できる地元業者は2社くらいになった、にもかかわらず仕事は取り合いで、どこが生き残れるかというサバイバルの状況だった。が、自民党政権の復活で様相は一変した。

「この機に体力を回復しようと計って仕事を取り過ぎた」というほど公共工事が増えたと聞く。業者さんにとっては喜ばしいことに違いないが、ちょっと困った現象も起きている。
 受け皿が小さくなっていたところへ一気に仕事が来たもんだから、人員を削減していた業者は大きな仕事に振り回されて小さな仕事を受ける余裕が無くなってしまった。個人業者には発注できない、さりとてゼネコンに依頼するほどの仕事でもない、といった中途半端な仕事がこなせなくなってしまったのだ。
 
 役所にとってもなんだけど、地域を預かる者にとっても問題なのは、10日ほどの草刈りから、重機を使って数日という仕事が半年先までやってもらえないということ。
 鎖骨は折るわ、村の仕事は滞るわで、ぼくなんか目の前が真っ暗とはいわないが、紗がかかったような鬱陶しさを感じている。もちろん安倍首相が悪いんじゃなく、業者を恨むつもりもないが、じゃあ一体どうすりゃ良いんだ!

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