らんかみち

童話から老話まで

後宇多天皇の恨み

2015年03月23日 | 暮らしの落とし穴
 古刹を訪ねる旅をしていたところ、忍び寄る胡乱の衆の気配を感じた。殺気! 急いでその場を立ち去り次の旧跡に到着したら、武装集団が待ち構えていた。何やつ! すると首領らしき者が進み出て、後宇多天皇を名乗った。

 後宇多天皇に恨みを買った覚えはないが、命を狙うというなら後には引けぬ。ああしかし、ぼくは武器を持っていない!
 次の瞬間、後宇多天皇は抜刀して自ら襲いかかってきた。やんぬるかな、素手で応戦の末に天皇の剣を奪い取り返り討ちにした。

 夢から覚めて、後宇多天皇って誰? 歴史は得意じゃないので調べてみたら、後醍醐天皇のお父さんらしい。後醍醐天皇くらいは聞いたことがあるけど、そのお父さんから命を狙われる理由は、もちろんぼくには無い。

 だいたい、マツコデラックスがロボットスーツを着たような後宇多天皇の武装そのものがあり得ない。でもたぶん、こんな奇妙な夢を見る理由は、きっとあるはず。夢は現実の整理というから、古の天皇に対して無礼を働いた可能性はある。反省しているんだね、きっと?

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