らんかみち

童話から老話まで

坊さんを落とす損長

2011年04月29日 | 暮らしの落とし穴
 昨夜は村人を率いて、と言えれば聞こえは良いのですが、実際は村人たちに引っ張られて企業と折衝を展開。ことほど左様に、面倒な村にて大損の憂き目を見ております。



 今朝は蕎麦を播いた畑に出かけ、畑の持ち主と少し談義して写真を撮影しました。毎日出かけていたら10日ほどで発芽を確認でき、ホッとしております。ボランティアに活動してもらったので、もしも芽が出なかったら種選びしたぼくとしても申し訳ないところでした。

 チーム竹取り物語で借りた工房の整頓も進み、ご近所さんたちに「何をやっているの」と、興味をかき立てつつあるのはまことに結構なことです。
 こうやって周りの人たちをボランティアの渦に巻き込み、気がついたら脱出不能な状況を現出するのが島おこし組長の手口と見たり。
 目出度いな、ということで鯛を釣る恵比寿さんをあしらった幟を工房内に垂らし、来週は落慶法要の運びとなりました。



「で、組長、開眼法要で魂を入れるご本尊はどちらに?」
 組長に聞いたら「儂じゃ、儂が本尊じゃろがぁ!」と。ほんなら、組長には今まで魂が入ってなかったんかい、みたいな口はきけんのですが……。

 村の金比羅さんもただいま改修中で、こちらも完成の暁には入神法要が待ちかまえております。先日の動画で紹介したように、金比羅さんにはお坊さんの座る導師席があるんですが、今朝あろうことか席が抜けて大工さんが奈落の底へ転落してしまいました。
「命に別状がなかったのは、坊さんに安全祈願の作法をしていただいたから」と大工さん。
 坊さんじゃなくて良かったと言えば大工さんに叱られますが、「坊さんを落とした損長」という重い十字架を背負って生きることが避けられたのは、本当に不幸中の幸いであったとしみじみ思うのです。

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